祝日の夕方、あまりにも突然にその番組は始まった。3月21日放送の「笑いの正体」(NHK総合)。深海のような深い青のセットをバックに、MCの中居正広がカメラに向かって語りかける。
「さて皆さんは、笑いはどのようにして生まれるのか、考えたことはありますでしょうか。この番組では、笑いの進化の歴史を辿りながら、その正体に迫っていきたいと思います」
この日、番組が取り上げたテーマは「漫才」。漫才師たちの言葉から、漫才の魅力を解剖していくという。松本人志、水道橋博士、塙宣之(ナイツ)、後藤輝基(フットボールアワー)、かまいたち、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、粗品(霜降り明星)がVTR出演で漫才について語り、スタジオでは中居のほか、ケンドーコバヤシ、劇団ひとり、松嶋尚美が並ぶ。
これだけのメンバーが揃いながら、放送時間は38分しかない。単発番組にしては豪華すぎる「笑いの正体」で、漫才師たちは何を語ったのか。