柴田阿弥、フリーアナウンサーとしての活躍の裏にあるやりがいと責任 「うまくいってもいかなくても、すべては自分次第」【連載:Museの素顔 #7】

2022/03/30 18:00 配信

芸能一般 インタビュー 連載

アイドルからフリーアナウンサーというセカンドキャリア


【写真を見る】現在は‟ABEMAの顔”として大活躍中!大きな瞳が印象的な柴田阿弥アナ 撮影=下田直樹

——2016年、SKE48を卒業後、セント・フォースに所属された経緯を教えてください。

SKE48をやめようと思ったときに、何社か事務所を紹介していただいたんです。そのうちの1社がセント・フォースで。ただ、セカンドキャリアはタレントを希望していたので、アナウンサーさんが多く所属されているセント・フォースでいいのだろうか? という戸惑いもあったのですが、お会いした際の社長の雰囲気がとてもよく、この事務所に決めました。

——当初はアナウンサー志望ではなかったんですね?

はい。でも、セント・フォースに入社したからには、私もフリーアナウンサーになるんだろうなぁと(笑)。正直、アイドルのセカンドキャリアって大変なんです。実際、アイドル卒業後、芸能界から引退されたり、アルバイトをしながら仕事を続けている人もたくさんいるので。だから、お仕事をいただけるだけでも幸せだし、運が良かった。しかも、当時、アイドルからアナウンサーに転身された方は元・モーニング娘。の紺野あさ美さんぐらいで、ほとんどいなかったので、このパターンも面白いかもしれないと思ったんです。

——アイドル卒業後、芸能界を引退するという思いは全くなかった?

私はもともと芸能界に興味があったわけではなく、アイドルが好きでSKE48に入ったので、アイドルを辞めたら地元の名古屋で一般企業にお勤めしようかな…なんて漠然と考えていたこともありました。ただ、AKB48選抜総選挙で選抜メンバーに入ったあたりからソロのお仕事が増えてきて、「ひとりでお仕事するのも楽しいな」と思い始めて。SKEを卒業する1年前くらいから、アイドルを辞めても芸能界で仕事を続けたいという思いが芽生えてきました。

——アナウンサーを仕事にする上で、取り組んだことを教えてください。

まずはアナウンサー業のレッスンを1~2年ぐらい行いました。あとは、各局のニュース番組を見るようになりましたね。その際、アナウンサーさんの話し方や振る舞いを注視したり、番組の見方も変わったと思います。コメンテーターとして出演している報道番組「ABEMA Prime」もすべてチェックし、キャスターを務める「ABEMAヒルズ」も徳永有美さんが出演されている回を見て、勉強させてもらっています。

——徳永アナウンサーから吸収できることは多い?

そうですね。徳永さんはその場の回しがとても上手で、口調や声のトーンも素晴らしくて。「報道ステーション」(テレビ朝日系)も「さすがだなぁ」と思いながらいつも拝見しています。徳永さんは不慣れな私を気遣って連絡をくれて、アドバイスをくださるというより「良かったよ」と褒めてくれる。そんな人柄もとても素敵です。

——イチからアナウンサーの仕事を身につけることは、相当大変だったのでは?

分からないことはその都度、事務所の先生に聞いていましたが、学ぶことに関しては苦ではなかったです。アイドル時代のダンスもイチからですし。正直、私にとってはダンスの振り付けを覚えることの方が大変だったかもしれません(笑)。