つるの剛士、芸能生活の転機は“ダイナ”と“ヘキサゴン”「どちらもあったから今があると思っています」<インタビュー>

つるの剛士がインタビューに応じた 撮影:ブルータス海田


念願がかなってすごくうれしいです


――「ウルトラマンダイナ」のサブスクでの配信が始まります。

はい。これまで「ウルトラマンティガ」と「ウルトラマンダイナ」は配信がなかったので、ようやく念願がかなってすごくうれしいです。ウルトラマンシリーズは「ダイナ」の後も新しいシリーズがどんどん継続していって、ウルトラマン自体も進化していますし、映像や撮影の技術の進化もすごいですよね。「ダイナ」は平成とは言えフィルム撮影なんですよ。しかも画角が“4:3”だし(笑)。

――時代の変化も感じますね。

そうですね。当時、「ダイナ」を見てくれていた人は、リアルタイムで見ていたり、毎週録画してそれを見ていたり、あるいはレンタルビデオを借りて見たり、DVDを買って見てくれたりしてたと思うんです。そういう人たちにもサブスクであらためて見てもらいたいなって思いますね。

僕自身は「ダイナ」が終わった後も(ウルトラマンシリーズの)作品にちょいちょい出させてもらってたので、「ダイナ」は見てないけどそういった作品を見た人にも「こういうふうに『ダイナ』が始まってアスカ・シンが出来上がっていったんだな」っていうのを分かってもらえたらいいなと思っています。

――「ダイナ」にはオーディションを受けて出演されたということですが。

最初、ウルトラマンの主演オーディションだと全然思ってなくて(笑)。「ウルトラマンのオーディションがあるから行ってきてくれ」って事務所から言われて、「第1話のゲストとかのオーディションなのかな」って思いながら会場に着いたら、男の子がいっぱいいたんです。そのままオーディションを受けて、また別の日に呼ばれて行ってみたら極端に人数が減っていて。その時に台本を渡されたんですが、それを読んで「どうやらウルトラマンの新シリーズの主役っぽいぞ!」ってようやく気付きました(笑)。

開き直る感じで臨みました

――主役のオーディションと分かったことでプレッシャーも大きくなりましたか?

そうなんですけどね、書かれていたセリフを読んだらしゃべり口調とかがまるっきり僕自身だったんです。「こんなの役作りのしようがないし、まんま行こう!」って開き直る感じで臨みました。そんな感じでずっと自分のまんま演じてたら最終まで残って。最後の日は僕とりっちゃん(斉藤りさ)だけだったんですが、若い頃だからデリカシーのカケラもなくて、すごく失礼なことを言ってしまったんです(笑)。

でも、そのやりとりもスーパーGUTSにおける“生意気言ってる新米隊員と教官”という関係性と同じだったんです。そういう出会いでしたけど、りっちゃんとはどんどん仲良くなって、一番飲みに行ってた仲間でしたね。

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