映画「やがて海へと届く」公開記念舞台挨拶が都内で行われ、主演の岸井ゆきの、共演の浜辺美波、杉野遥亮、中崎敏、メガホンをとった中川龍太郎監督が登壇した。
本作は、彩瀬まるによる同名小説「やがて海へと届く」(講談社文庫)の映画化。突然いなくなった親友のすみれ(浜辺)を想いつづける主人公の真奈(岸井)が、深い悲しみを抱えながらも前に踏み出そうとする姿を描いている。
真奈とすみれのように、素敵な出会いが待っているであろう新生活を始める人たちに向けて、新たに出会った人と仲良くする方法を尋ねられると、中崎は「人の片面しか見られないと思うんですけど、その裏側を予想してもキリがないので、自分が感じた相手の部分を大切にして接することは、自分が20代の頃に気づけたことかなと思います」と答え、杉野は「思いやりを持って人付き合いをしていった先には、自分が大切だなと思うこととか、本当に大切にしたい人が見つかるなと思いますね。仲の良い人は多くはできないんじゃないかなと思いますね」と吐露。
新しい現場で緊張することもあるそうで「他の人の目線を気にしちゃったりして緊張しているんですよね。だから“自分は仕事をしにきてるだけだ”って意思に切り替えます」と語った。
同じ質問に、浜辺は「自分のお話だけじゃなくて、相手のお話をしっかりと聞くことが大切だろうなと思います。そういうのが第一歩目ですけど、印象に関わってくるんだろうなと思います」と話し、加えて「コロナ禍なので、初対面でマスクをしていることが多いと思うんですけど、目元だけだけど少ない情報から印象を与えると思うので、笑顔は大切だなと思います」とにっこり。
自身も笑顔を大切にしているそうで「マスクで口角を上げないクセが出ちゃってる気がするんですけど、マスクがずれちゃうのを気にしないくらい、今は口角を上げて笑うようにしています」と明かした。