――「機界戦隊ゼンカイジャー」の撮影を終えてからこの写真集の撮影をされたそうですが、ご自分の変化を感じる点はありますか?
「顔つきが変わったね」と言われることは多いです。自分だと気づかないんですけど、「目の奥が変わった」とか。自分では、昔に比べたら多少賢くなったのかな、人間に近づいたんじゃないかなと思います(笑)。
――「ゼンカイジャー」が2月で最終回を迎えてみて、今の心境はいかがですか?
放送が終わったのと同時に安心はしました。達成感というか、よかったという気持ちです。キャスト・スタッフさん含め、みんなの頑張りがちゃんと完結したんだと誇りに思いますね。4月から5月のファイナルライブツアーは「一年間見てくれてありがとう」という感謝の気持ちを込めてやりたいので、また違った気持ちでステイシーを演じようかなと思っています。
――ステイシーは毎週のようにSNSのトレンドに入っていましたね。
そうなんです、ありがたいことに。トレンドに入っていたことはスタッフさんからよく聞いていたんですけど、自分では見たくなくて、ずっと見ていなかったんです。47話から見るようになりました。
――それはなぜでしょうか?
ひねくれているからです(笑)。トレンドに入っていると言われると、「別に見たくないけど」みたいな気持ちになったりして。単純にそこで満足しちゃったり、浮かれちゃう自分が怖かった。人気なのは嬉しいけど、受け止めすぎないようにしていました。見ている方に「こうなってほしい」と言われて、その意見に流されちゃうのも怖いなと思って。こっちが届けたいものを、ただ受け取ってもらいたかったというのが大きいです。
――ステイシーは「ゼンカイジャー」の中で物語のシリアスな部分を担ってきましたが、そこへのプレッシャーはありましたか?
もちろん、撮影当初はめちゃくちゃありました。ダークヒーローとはいえどゼンカイジャーのライバルで、主人公が圧倒的に光だったし、ステイシーを通して何を届けるべきなのか、役割がわからなかったんですよね。それに脚本をいただいては演じての繰り返しだったので、この先どうなるのかもわからなくて、スーツアクターの神前(元)さんと常に話し合っていて。こういう結末になるとは自分でも思っていなかったですね。
――最終的にステイシーが行き着いた場所についてはどう思われましたか?
素敵だなと思いました。僕もステイシーを演じていて辛かったときがあったけど、全部報われたというか、それがあったから、ステイシーも僕もあそこに行けたんじゃないのかなと。僕もスタッフさんやキャストのみんなに救われてきたし、ステイシーも物語の中でキカイノイドや介人、ゾックス、フリント、ヤツデさんに助けられてきているから、僕もステイシーもお互いさまだねという感じです。
――世古口さんが辛かったのはどのあたりですか?
序盤もそうですけど、中盤あたりの修理される過程は報われないことが多かったから、演じていて悔しい気持ちもあれば、ステイシーも自分もかわいそうに思えちゃったりして。それこそ「トレンドに入った」と聞いても「へ〜」と思うくらいでした。でも終盤になって僕も素直になりましたね(笑)。
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