俳優の増子敦貴が3月31日に、2nd写真集「彼方の空/海の旋律」を発売した。「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系)でゾックス・ゴールドツイカ―/ツーカイザー役を務め、ダンスボーカルグループ・GENICの一員としても活躍中の増子。2019年の1st写真集「A」以来、2年9カ月ぶりの写真集となる。22歳になった彼が本作で目指した表現や、これからの活動について聞いた。
──今作は増子さんのアイデアがふんだんに詰まっているそうですね。全体のテーマやコンセプトなどはあったのでしょうか?
1st写真集は10代のときに出したもの。今回は、それとは違う大人っぽい僕を見せられたらと思いました。1st写真集は沖縄で撮ったので、その反対といえば…北海道だ!って。
──土地から正反対を目指していったんですね(笑)。実際に、沖縄ではしゃぐ姿を捉えた1st写真集と比べて、今作は冬の北海道で表情もシリアス。まさに正反対、真逆の増子さんが切り取られています。
この写真集で僕は、“生き様”のようなものも見せられたらと思っていたんです。それこそ雪の中で生き延びるために必死な姿って、芸能界を生きていく、自分なりの戦いとも重なるような気がして。写真集の中の写真は全部お気に入りなんですけど、中でも特に気に入っているのが、雪の中で倒れているのをドローンで撮ったカット。雪の上に僕だけの足跡があって、これも僕の芸能生活での足跡、僕の人生の軌跡を想像させるのかなって。つまずいて、でも立ち上がって、でも疲れてまた転ぶ、みたいな。見た人が自由にストーリーを想像してくれたらうれしいですが、“楽しんでるだけじゃない”ということも込められたらと思っていたので、このカットがお気に入りです。
──“楽しんでいるだけじゃない”というのを、あえて見せたいと思ったのはどうしてですか?
僕、もともと内向的な性格なんです。俳優として演技をしたり、アーティストとしてライブをしたりしていると、キラキラした姿を見てもらうことが多くて、内向的な素の僕を見せる場面ってあんまりない。でも、そういう僕も知ってもらいたいと思っているんです。もちろん表に立つ仕事をしている以上、キラキラした姿を見せて、みんなに憧れられる存在でいることが大切だと思うし、僕自身も明るい人には憧れるんですけど。本当の僕も、写真集だったら伝えられるんじゃないかなと思って。
──全編通してシリアスな表情やクールなカットが続きますが、後半には笑顔の写真もありますしね。
はい。厳しい道のりだけど「結果、楽しいよ」ということが伝わったらうれしいです。
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