――昨年放送された「水曜日のダウンタウン」では「内藤剛志この20年刑事役以外やってない説」が話題になりました。改めて、刑事役ばかり演じていることについてどう思うのか教えてください。
全然気にしてません。たしかに刑事ドラマばかり出演していますが、演じている役柄はすべて違う人だと思っています。
――演じ分けをするうえで、意識されていることをお教えください。
気持ちで演じ分けています。たとえば、「科捜研」の土門薫は現場の刑事らしく昔ながらのオラオラ系で、「一課長」の大岩はややマイルドな性格だけど責任感とオーラがある。そんなふうに同じ刑事役でも役柄ごとに気持ちを切り替えて演じています。細かいところだと、大岩を演じている時は絶対にポケットに手を入れないとか、役柄ごとに姿勢を変えたりしてるんですよ。
なので、「刑事」ではなく、あくまでも土門と大岩だし、また他局でいえば樋口(テレビ東京系ドラマ「警視庁強行犯係・樋口顕」の樋口顕)という人間をやってるつもりなんです。たまたま彼らの職業が刑事であるという感覚ですね。
――刑事役ばかりで、他の職業の役も演じたいなどといった葛藤はないのでしょうか。
僕はまったくないですよ。今後も「刑事をやってほしい」とおっしゃっていただいたら、僕にできることを一生懸命やらせてもらうだけですね。
――最後に、シーズン6ならではの見どころを教えてください。
これからドラマを見ていただく方のためにあまり詳しいことはお話しできませんが、今までの刑事ドラマではやっていない手法に挑戦する予定です。僕自身も台本をもらうたびに「えっ!?いいのかこれは?」と驚いております(笑)。一言で言えば、視聴者の皆さんの度肝を抜くぶっ飛んだことをやるつもりです。
取材、文=こじへい
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