――YouTube「M’s TABLE」でも料理を発信されていますが、手応えはいかがですか?
テレビとは見る層が違っていたりしますよね。配信に関しては、自分自身、毎回課題が見つかって、いろいろなスタッフと反省会をしつつやっていますが、やっていることのベースはテレビもYouTubeも一緒だと思います。
作る側として、おいしいものを届けたいとか、面白いことをやりたいという思いが根本にあると思うので、スタンスとしては変わらないし、あまり線は引いていないですね。
ただ、今までSNSをそんなにやってこなかったから、YouTubeを始めて、視聴者の反応が生で見られるのがうれしいです。もちろんいろいろな声が届きますが、今はそれも前向きに捉えて、面白いなと思ってやっています。
――速水さんはおもてなしをする側に立つことが多いかと思いますが、「こんな料理を作ってもらえたらうれしい」というものはありますか?
あ~…う~ん…。(しばらく考え込んで)作らなくていいです…(笑)。
というのは冗談で(笑)、正直に言って、自分がサプライズをするのは好きなんですけど、されるのがあんまり得意じゃないんですよ。うれしいんですけど言葉が出てこなくて、困っちゃうんですよね。
それに僕は、“作ってもらう”というよりは、“一緒に作る”というタイプなので。でも、その人の得意料理であれば、なんでもうれしいです。
(またしばらく考え込んで)あ、分かった!定番料理の肉じゃがや、ハンバーグ、カレーとか、そういうものがいいです。自分で作ると、もちろん定番のものを作ろうと思えば作れるんですけど、不思議なことに、男の人ってこだわりのスイッチが入っちゃうんですよね。
――では、一番のお気に入りメニューを教えてください。
これ、一番困る質問なんですよね(笑)。難しいな…ビールやワインに合う料理ですかね。和食も好きなんですけど、洋食が特に好きなんです。
――改めて、今後どのようにして料理の素晴らしさを広めていきたいですか?
この旅で感じたことは、人との出会いがとてもすてきだということ。出会いを通して、その人たちの人柄が感じられるし、また、「こうやって作っているんだ」「こうやって育てているんだ」という背景を感じ取れるので、食材の良さというものも伝わるといいなと思っています。
――最後に、番組の見どころと、読者へのメッセージをお願いします。
魅力だらけで「ここを見て!」というのが難しい番組なのですが、景色や土地を感じられるし、行く先々での人との出会いや、その出会いから生まれるものが料理に影響していく様を感じていただけると思います。
今後は、珍しい食材やその時期にしか取れない食材も出てきたりするかもしれません。また、この旅の中で新しい発見がたくさんあったので、自分が感じたことや楽しめたことを、視聴者の皆さんにも感じてもらえたらいいなと思っています。
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