――それを経ての第3章では、2人の関係はどうなるでしょう?
田村:今回、シノがちょっと大人になるんですよね。そこが僕の中の見せどころかなって思います。第2章でいろいろ経験して、第3章ではヒースに厄災の傷が出てきて…。それにシノがどう対応するのか。彼なりにいろんなことは思うと思うし、今までのシノは思ったことをすぐ口にする負けん気の強いタイプだったのが、ヒースのために初めて“飲み込む”という選択をするんです。それによって、彼がもっと深く、色濃くなればいいなって思って稽古しています。
加藤:そのシノをブラッシュアップして“上げる”立場が僕(ヒースクリフ)だと思うんですよ。ヒースくんは周りの人にめちゃくちゃ気を遣っちゃうタイプだから、シノが第3章でそういうふうに成長したらホッとするでしょうし。めちゃくちゃなことはしてしまうんですけど(笑)、シノの成長の過程を見守ってあげること、それを押してあげることが、第3章でのヒースくんの役割なんだなって思いました。
田村:頑張ろう!
加藤:頑張りましょう!
――ちなみに、お2人が第2章で好きなシーンはどこですか?
加藤:僕はもうアレだよ!晶とシノのシーン!あそこは毎回、絶対裏で聞いてました。
田村:シノと晶がヒースのことを喋ってるシーンだからね。演出のほさか(よう)さんと真木晶役の新(正俊)と、何度もセッションを繰り返しました。第2章で晶と誰かが一対一で喋るシーンはあまりないので、出してもらったからには何か残したくて。僕も原作ですごく好きなシーンなんです。
加藤:頑張ってましたね。
田村:お客さまにどう映るかはお客さま次第ですけど、「丁寧に」をモットーにしていましたね。
加藤:あのシーン大好きでした!
田村:僕が好きなシーンは…シノが大鎌で戦うところかな。自分のシーンになっちゃいますけど。
加藤:カッコ良かったね!
田村:あと僕、「ヒース!」って結構言うんですけど、それが好きで(笑)。
加藤:あはは(笑)。僕も結構「シノ!」って言ってた!
田村:両方よく言ってるよね(笑)。「まほステ」のキャラクターの中で、一番お互いの名前を言ってると思う!「どこだヒース!」みたいな(笑)。僕、自分の「ヒース!」も好きだし、大悟の「シノ!」も好き!
加藤:何通りもあったよね(笑)。
田村:そうそう。何通りもの「ヒース…」「ヒース!」「ヒースッ!!!」みたいな、いろんな言い方ができたし、大悟もいろんな「シノ」ができたと思う(笑)。
加藤:「シノ?」「シノ!」ってずっと言ってた!(笑)
――それは、お互いに「今日はこう来たか!」と通じ合うものがあるんですか?
田村:ありますね~。ヒースが傷を受けたときの「ヒース!」とか特に。
加藤:1回、熱量がすごかったときあったもんね。
田村:相手を呼ぶところは好きですね~。
加藤:そういうのがやっていて楽しいところでもあります!
――第3章でもお互いを呼び合うところは多そうですか?
加藤:めっちゃ言ってます!
田村:僕、セリフの半分が「ヒース!」なんじゃないかってくらい(笑)。マジでずっと言ってますね!ヒースとシノは名前呼びがち。お互いをすぐ探しがち(笑)。
加藤:すぐ喧嘩しがちだし(笑)。やっていて楽しいよね。
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