映画「ぐちゃぐちゃ」胸キュンシーンカットに猛反対!山岸綾監督が語る製作秘話

2017/05/11 19:50 配信

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初主演を務めた石崎なつみと同僚役で出演した田村健太郎(写真左から)(C)トリウッドスタジオプロジェクト

東京・下北沢で公開中の映画「ぐちゃぐちゃ」。専門学校東京ビジュアルアーツと下北沢トリウッドがタッグを組み製作されたトリウッドスタジオプロジェクト作品で、26歳の山岸綾が初めて脚本・監督を務め、23歳の石崎なつみを映画初主演に起用したフレッシュな物語となっている。

主人公の紗弓(石崎なつみ)が、心の内面にもやもやとした感情を抱えながら、自分でもコントロール仕切れない気持ちと日々の行動を描いたストーリー。紗弓が、会社の同僚・今泉(田村健太郎)や、不思議で個性豊かな男たちと出会い、20代独特の感性の中で少しずつ自分の気持ちに素直になっていく様子を表現している。

山岸監督は「映画を完成させるためには、プロデューサーのOKをもらわなければいけないということを考え過ぎて、気が付けば自分の好きだという気持ちを押し殺してしまうこともあったんです」と告白。

さらに、紗弓と今泉が、パジャマで歯を磨きながらじゃれ合っているシーンについて「本当は自分でも好きなシーンだったのに、プロデューサーからは、『歯を磨いてるだけのシーンだから不要じゃないの?』と言われてカットするつもりだったんです。

でも、編集している途中の映像を見た宣伝部の女の子たちが、歯磨きしながらじゃれ合うシーンを“胸キュン”だって言ってくれて、カットすることを猛反対されたんです(笑)。

それを聞いて、自分でもニヤニヤしながら脚本を書いていた好きなシーンだって思い出すことができました。その時、プロデューサーが言うことが、すべて正解なわけじゃないんだなって思えたんです」と制作秘話を語った。

昨年のTBS系ドラマ「仰げば尊し」に出演した次世代美少女・石崎なつみが初主演を務める映画「ぐちゃぐちゃ」は、下北沢トリウッドで上映中。