“スマートに生きる”ことを信条に第一線で仕事をこなし、特定の恋人も作らず人生を謳歌していた桧山健太郎(斎藤工)は、ある日突然自分が妊娠していることを知る。
男性の妊娠はかなり珍しい中で、自身に訪れた予想外の出来事に慌てふためく桧山。仕事優先で結婚や出産は二の次だったパートナーの亜季(上野樹里)も戸惑いを隠せない。
紆余曲折を経て出産を決意した桧山と亜季だったが、社会から向けられる予想外の眼差しや妊娠によるキャリアの壁、妊娠した男性への偏見を身をもって体験することになる…。
今回解禁されたのは、出産を決意した桧山とパートナーの亜季が、神社で安産祈願を行う様子と神主のやり取りのシーン。
“母子ともに”健康に出産できるよう神社へご祈祷に行く風習である安産祈願。ご祈祷後、神主は明らかにお腹が目立っている桧山を差し置いて、亜季に“母子”の健康を願う言葉をかけ、授与品を渡すが、その帰り道に桧山は「絶対にわざとだろ」と納得がいかない様子を見せる。
この“安産祈願”のように、世の中の固定観念、そしてその固定観念を目の当たりにすることで徐々に自身の先入観から解放され、物事を多角的に見られるようになっていく桧山の姿が作品全体で描かれている。
なお、このシーンはまだまだ物語の中盤で、当事者になったことで社会に満ち溢れる思い込みや無意識の偏見に気が付いた桧山が、この先亜季とともにどう向き合っていくのか、興味をそそられる映像となっている。
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