日本テレビ系で毎週土曜昼5.30より放送中のテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」より、主人公・緑谷出久を演じる声優・山下大輝にインタビュー。新シリーズで描かれる「雄英高校体育祭」の見どころなどを語ってもらいました。
--演じられている出久くんの演じる前と、現在の印象の違いはありますか?
「演じる前は風貌もすごくかわいらしくて気弱で、物事にいろいろ揺れてしまって、ちょっと弱い子なのかなと思っていました。ですが、演じさせて頂いていく中で『この子、めちゃくちゃ強い子なんじゃないかな』と思ってきて、誰よりも折れない心を持っていて、誰よりも強い意志でヒーローになりたがっていると感じました。作品に登場する中で一番強いんじゃないかと思えるくらい“心の強さ”を持っていて、特殊能力=“個性”を持っているのが当たり前の世界で、なんの個性も持っていない“無個性”というだけでもくじけてしまいそうなのに、それでもあきらめない。そうとうな心がないと途中で折れてしまってオールマイトとも出会えてなかったと思いますし、個性の『ワン・フォー・オール』を授けてくれなかったと思います」
--個性的なキャラクターが多い作品で自分が埋もれないように演技で心がけていることは?
「とにかく出久は元々無個性なので『一生懸命やること』『全力でやること』、そして『絶対にあきらめない心』が彼の個性だと思うんですよ。そこを強く大きく大事に表現していきたいと心がけています。あとは『ヒーローオタク』なところ(笑)。そこも彼の個性なので、ド真面目に語る姿が面白くみえていたらいいなと思います」
--出久と自分で似ているところは?
「爆豪勝己を演じている(岡本)信彦さんから『大輝くんは出久と似て頑固だよね』とよく言われるんです。僕はそんなことはないと思うんですけど(笑)。自分では熱中し過ぎるところが、出久と似ていると思います。何かに熱中し過ぎて時間を忘れるということは僕もよくありますね。出久も一つのことに集中してしまうと周りのことが見えなくなって自分の世界に入ってしまうことがありますから」
--出久以外で注目してほしいキャラクターは?
「僕個人としては轟くんかな。1期はとにかく『すごく強い奴』というイメージしかなかったと思うんですけど、新シリーズでは、そんな彼の壮絶な過去が深堀されていきます。彼もすごく悩んでいる人の一人であり、魅力的なキャラクターになっていくのが、出久を演じていて感じるものがありました。演じられているのは梶(裕貴)さんですが、1期ではあまりしゃべらない轟を、一言一言のセリフの表現の強さで轟の強さを感じさせてくれて、視聴者の皆さんも轟の強さがわかったと思います。新シリーズでは、その彼がセリフの中で感情に揺れが加わってきて、そこを梶さんがすごくていねいに大事に演じられているというのを感じました。その演技と、出久である僕が真正面から相対するわけですが、僕も正々堂々真正面から向かっていこうという気持ちで演じさせて頂いています」
--アフレコ現場の雰囲気はどんな感じですか?
「1期では、1-Aの生徒と先生を演じる声優さんくらいで、それでも多かったんですが、新シリーズは新しいキャラクターが増えてそのまま『体育祭』の雰囲気です。人が増えるのは新しい風が来て楽しいですよね。僕もそうですが、原作を読んでいるキャストさんが多くいますので、各キャラクターに自分なりのイメージがあって、それをどう演じるんだろう?と、元々いた1-Aのキャストのみなさんはギラギラした目で新キャラに注目していたと思います。あと、1期の頃から座る席位置は変わっていないので、僕の景色としてはそんなに変わっていないんですよ。新鮮な感じもありつつ、前の感じもありつつで、アットホームな雰囲気で進んでいます」
--ファンへのメッセージをお願いします。
「これから『ヒロアカ』を見る方々には、この新シリーズからは入り込みやすいスタートなんじゃないかなと思います。『ヒロアカ』の世界観は一度見たらはまりこんでしまう魅力的なものになっていますので、みなさんそれぞれの見方で楽しんでもらうのが一番だと思います。個人的にはヒーローに憧れて頑張る出久を見て、みなさんの日常の中で『彼があんなに頑張っていたんだから自分も頑張らないと』とちょっと前向きになれる作品になっていればいいなと思っています。各キャラクターが夢に向かって全力で頑張る姿を見て、みなさんも悩みや抱えているもの、夢などにもう一歩前に進んで前向きになってもらえたらうれしいです!」
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