そんな小林の歌詞について、メンバーそれぞれにグッときた歌詞を聞いてみると、子どものころの自身の気持ちと重ね合わせたり、さまざまな想いがあふれた。
長屋「『晴れのち雨のち腫れのち七色』のくだりは特に好きです。あと二番の『大人になれる それはイイことなんだよ』っていうところも好き。子どものときって大人になるのが楽しみな反面、大人というものが漠然とし過ぎて怖かった部分もあった。この曲によって少しでも不安を取り除いてあげられたらいいなと思いました。私は実際、大人になってすごく楽しいですし」
peppe「私もそのAメロの諭されている感じが好きですね。この歌詞を聴いてから、悲しいことがあるとこの歌詞が浮かんできて『悲しくなれるってことは悲しむ人の気持ちを守れる人になれるから大丈夫だ』と思うようになって自分が救われていて。あとサビの『焼き付けるんだ 受け止めるんだ 乗り越えるんだ』って畳み掛けるところは、実際にしんちゃんが『だぞ~』って言っている姿が浮かんでくる感じがして、好きポイントです」
小林「やっぱり『大人になるのって嫌だなあ』ってすごく思ってたと思うんです。『ずっとこのまま遊んでたい』みたいな。だから大人になるって悪くないよということも描きたかった。でも全部『今思えば』なんですよね。『悲しくなれるのも寂しくなれるのもいいことなんだよ』っていうのも、昔は“悲しい”はもう“悲しい”でしかないし、寂しいときは“寂しい”でしかなかった。だから、この曲を聴いて育った子どもたちが大人になったときにこの曲を思い出して、僕と同じように感じてもらえればいいなっていう気持ちで書きました」
長屋「子どもの頃って情報量も少ないし、置かれている社会もすごく狭い。一個悩み事があると一気に絶望しちゃったり、『悩んでいるのは自分だけ』って思って誰にも相談できなかったりする。でも大人になっていざ広い世界に出てみると、同じように悩んでいる人はたくさんいるし、それって普通のことなんだって思うようになりました。例えばSNSでキラキラしたところしか見えなかったりするかもしれないけど、みんなその裏でそうじゃないこともたくさん経験しているから、悩むのが普通なんだと思ってほしいんです。私も子どものときに何回も絶望しましたし。今思えば気にし過ぎだったことも、当時の自分は解決する能力もなかったから」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)