綾瀬はるか“麗子”のキャラクターが痛快!スピード感ある展開でミステリー好きの心をくすぐる<元彼の遺言状>

2022/04/19 12:12 配信

ドラマ レビュー

敏腕弁護士・麗子(綾瀬はるか)の強烈な個性に引き付けられる! (C)フジテレビ

綾瀬はるかが主演を務める“月9”ドラマ「元彼の遺言状」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の第2話が4月18日に放送された。弁護士ながら“お金が欲しい”という思いを隠さない超個性的な主人公・麗子(綾瀬)と、依頼人・篠田(大泉洋)の物語が完結。しかし、2人の新たな展開を期待させる始まりともなった。(以下、ネタバレがあります)

原作を生かしつつ、オリジナル展開に期待


同作は、どんな相手に対しても物おじせず、圧倒的な法律知識とハッタリを効かせた話術を武器にする敏腕弁護士・剣持麗子が難事件に挑む“痛快リーガルミステリー”。

原作は、2021年に宝島社主催で行われた第19回「このミステリーがすごい!」大賞で、大賞を受賞した新川帆立による同名小説。原作の世界観はそのままに、ドラマオリジナルのエピソードも描いていく。

第2話は、原作を読んでいた者からすると驚きだった。第1話からぎゅっと詰め込まれていたのでほんの少し予感はあったものの、原作1冊分のストーリーが完結したからだ。しかし、謎解きはスピード感があり、今後の楽しみが膨らむ展開となった。

麗子の思惑に反して、真犯人が名乗り出る…


財産を「僕を殺した犯人に相続させる」、そんな奇妙な遺言状を遺していた麗子の元彼・栄治(生田斗真)。製薬会社一族の確執を背景に“犯人”は誰かに迫る…はずが、麗子の目的は依頼人である、栄治の別荘の管理人をしていた篠田を殺人犯として巨額の遺産を山分けすることだった。

一度は“お金にならない仕事”として東京に戻ったものの、栄治が自分に残した暗号に気付き、再び軽井沢の別荘へと出向いた麗子。関係者を呼び寄せ、森川家から犯人が出てしまうより、自分のクライアントが犯人になる方がみんなにとっても都合がよいはずと、突拍子のない提案をした。

その後、関係者たちの内心などが明らかになっていく。そして、麗子と篠田が再び関係者を集め、推理を展開していると、真犯人として獣医の堂上(野間口徹)が名乗り出た。実は、堂上の別れた妻は栄治と不倫し、息子は栄治の子どもだったことで恨んでいたのだ。