山之内すず、コンプレッスクスは「乗り越えたというより受け入れることができた」意識の変化を告白

2022/04/20 15:30 配信

音楽 会見

山之内すずが「『1 PICTURE 1 STORY』“あの子になりたい”トークライブ」に登壇 撮影:田中隆信

山之内すずが、4月20日に都内で開催された「『1 PICTURE 1 STORY』“あの子になりたい”トークライブ」が大松絵美、40mP、寺田てら(Zoom出演)と共に登壇した。

「1 PICTURE 1 STORY」は、多方面で活躍中のクリエーターが集結する「原案・原作」IP創出プロジェクトで、今回は第3弾。Adoの「阿修羅ちゃん」のMVイラストなどを手掛ける寺田てらがイラストを手がけ、そのイラストからチャンネル登録者数154万人超のYouTuber“エミリン”こと大松絵美がストーリーを作成。そのイラストと物語からインスパイアされた楽曲をボカロP・音楽プロデューサーとして活躍する40mPが作り、山之内がボーカルとしてその楽曲を表現。その曲「あの子になりたい(feat. 40mP/山之内すず)」が、4月20日にデジタルシングルとして配信された。

作品のテーマが“生きづらさ”ということで、「コンプレックスをどう乗り越えたか?」と聞かれた山之内は、「自分のコンプレックスは、考えとか内面でした。ずっと自分を好きになれずに、『自分なんか』と思っていましたし、言葉にはしないけど心の中では周りの人にすごい憎悪の感情を持っていたりもして、そんな自分も嫌でした。このお仕事をするようになって、周りから『かわいい』とか、どれだけポジティブな言葉をかけてももらっても自分の壁が分厚すぎて、遮断して何も届かなくて…」と告白。

「でも、年齢を重ねていくうちに、全部を好きになることはできないけど、今この瞬間の自分を好きって思えることがあったんです。過去の嫌な話もするけど、それって結局自分がめちゃくちゃ好きで、自分が一番大事で、自分にちゃんと愛情を持ってるんやなって気付けたんです。今の自分が好き。今が楽しいって受け入れられた瞬間に全てが変わりましたね。今の自分が好き。それは過去の自分があったからやなって思えたら、全部消化できました(笑)。乗り越えたというよりは、受け入れることができたという感じです」と、意識の変化について語った。

「『あの子になりたい』と思えるような憧れの人は?」という問いには、「いないんですよね」と回答。「“誰かのこれが好き”っていうのはあるんですけど、ただ一人、その人になりたいっていうのはなくて、いろんなことを吸収した自分が大好きって言える自分になりたいなって思っています。ただ私は私の人生を幸せにしたいんです」と笑顔で理由を明かした。


「あの子になりたい」を踊った動画を4月22日に自身のYouTubeチャンネルで公開する予定だという山之内は、その一部を生披露し、「今日は上半身の手の振りだけをさせていただいたんですけど、実際は全身を使った大きな振りもあります。この楽曲の良さを引き出してくれた振り出しになっているのでぜひ見てください」とアピール。

最後は、「私がファンの子たちに『私を“全て”にするのはよくないよ』ってずっと言ってきました。私は私の幸せを追い求めて、私のために生きるから、みんなも自分の幸せと気持ちを優先して、自分だけの人生を全力で楽しんでほしいです。私から受け取れるポジティブなエネルギーは全部吸収してくれ!って思いますけど(笑)、それを吸収できた自分を褒めてねって思います」と、ファンに向けてメッセージを送った。

「あの子になりたい」は、4月20日よりデジタルシングルとして配信開始。

◆取材・文=田中隆信