国仲涼子「なかなか泣くことが出来ず…」ヒロイン務めた『ちゅらさん』秘話語る 5月に総集編放送

2022/04/27 20:44 配信

ドラマ

すごく時間をかけて撮影したのを覚えています


――連続テレビ小説「ちゅらさん」は、国仲さんにとってどのような作品ですか?

20年も経ってるとは感じられないほど、今でも私にとって身近な作品です。沖縄を題材にした作品という事もあり、沖縄出身である私にとって、改めて沖縄の素晴らしさを感じることができました。それを「観ている方に伝えたい!」という思いで演じていました。

――国仲さんから見たヒロイン・恵里の印象を教えてください。

恵里は、明るく前向きでクヨクヨしない沖縄の太陽のような存在です。嫌な事も自然に吹き飛ばせて、周りを元気にしてくれます。私も恵里と個人的にお友達だったら、とよく思っていました。

――思い出のシーンはありますか。

大都会の東京で小さい頃から好きだった文也君(小橋賢児)と新宿ですれ違うシーンと、沖縄小浜島のガジュマルの木の下でプロポーズされるシーンです。プロポーズのシーンはプロポーズを受けた後の恵里の気持ちがなかなか私の中で整理が出来ず、すごく時間をかけて撮影したのを覚えています。

お喋りに夢中で監督に怒られた事も何度もあります


――当時の撮影の中で、印象深いエピソードはありますか。

恵里が家族に内緒で東京へ旅立つシーンの撮影です。内緒にしてたはずが、家族には全部知られておりカバンの中から父の録音メッセージを聞いて涙する。という泣きのシーンで、なかなか泣くことが出来ず、監督、スタッフの皆さんにとても時間をかけさせてしまって、20年経った今でも思い出します。

共演者の皆さんとは10ヶ月撮影してきたので本当の家族のようでした。丸テーブルを囲んで食事するシーンでは、お喋りに夢中で監督に怒られた事も何度もあります。おばぁ役の平良とみさんは、私の体調の事を気にかけてくださって「しっかりご飯たべなさいよ!」とお声をかけてくれていました。

――沖縄出身の国仲さんから見た沖縄の魅力を教えてください。

沖縄の魅力は沢山あります。気候、食べ物、人柄、そして何よりおばぉの偉大さ。長く生きているおじぃ、おばぁの話はとても重要だということは、沖縄で生まれ育って学んだ事です。「いちゃりばちょーでー」は、“一度会えば、みな兄弟”という意味で、私が好きな沖縄の言葉です。

――最後にメッセージをお願いします。

沖縄の魅力が満載で、絶対沖縄へ行きたいと思う作品になっています。愛が溢れた作品ですので、何度でも観て欲しいと思います。