――デビュー当初から掲げていた「ミュージカル、舞台に出たい」という目標がかないましたね。
デビュー10年目にして、ついにこの時がきました!(笑) ここにきて全く新しいことに挑戦できることもうれしいですし、そこで目標だったミュージカル作品に出られるなんて、とてもご縁があるなと。
ストレートプレイも魅力的なんですが、私はミュージカルに魅せられてこの業界に入った人間なので、舞台は舞台でも特にミュージカルをやりたいってずっと思っていたんです。私自身、当時感じた高揚感のようなものを今でも鮮明に覚えているので、そういうふうにこの作品を観てくださった方が心躍るような舞台になるように頑張ります。
――「るろうに剣心」印象は?
アクションがすごいですよね。過去に上映された映画も拝見していて、常に熱い戦いが繰り広げられているなと思いましたし、動きも人々の思いも熱いものがあるなと感じました。今回は舞台で“生もの”なので、かなり見応えのある作品になると思います。
それぞれのキャラクターも魅力的で、どのキャラクターも本当に皆さんから愛されている。ストーリーだけでなく、キャラクターも「るろうに剣心」の魅力の一つですよね。特に今回は原作の漫画に忠実というか、漫画の面白い部分を抜粋して描きます。私も原作の薫に近づけられるように漫画を読みこんで、しっかり稽古して本番に臨みます。
薫のちょっとツンデレでむきになるところだったり、照れ隠しが下手なところだったり、おちゃめでかわいらしい部分だったり、きちんと演じ分けたいです。ベテランの俳優さんもたくさん現場にいらっしゃるので、その“圧”に負けないように。自分も薫として堂々とステージに立てるように、皆さんに食らいついて頑張りたいです!
――初の舞台なのにかなり特殊なステージというか、今回は客席を360°取り囲むステージなんですよね。
そうなんですよ!常に駆け回っています。私はこの作品が一発目の舞台なんですけど、皆さんから「これを最初にやっておけば怖いモノなしだね」って言っていただきます(笑)。
きっとステージに立つまでは、夢の中にいるような感覚で、実感も湧かないのかもしれませんが、ものにできるように頑張ります。普段皆さんが見ている正面だけの舞台じゃなくて、迫力のある殺陣や壮大なアクションが観られると思います。
――主演の小池徹平さんの印象は?
小池さんはたくさん舞台を踏んでいらっしゃいますし、背中を見て、学べるものを全部吸収したいです。本当に稽古場にいるだけで勉強になることがたくさんあるので、食らいついて頑張っていきたいです。
――稽古場の過ごし方は?
小池修一郎先生が一人ずつ細かく動作をつけてくださるので、初めての舞台でも自分の役に集中できています。今回は時代劇というのもあって、着物を着て袴をはいた状態で稽古をするんですけど、共演者の方が優しい方ばかりで、着物を着るのも手伝ってくださったり、分からないことは皆さん教えてくださったり、とても助かっています。皆さんの足を引っ張らないように努力していきたいなと思います。
――あらためて、今作の見どころを教えてください。
最初の登場シーンで、薫が神谷活心流の歌を歌うんですけど、そこは竹刀を使う振りもあります。私が出てきた瞬間に「あ!薫だ!」「漫画のまま出てきた!」と思っていただけるようなシーンになると思います。
そこから薫の物語、戦いが始まっていくので、始まりのシーンには注目していただきたいですね。その後に出てくるどの楽曲も一度聴いたら口ずさんでしまうくらい親しみやすい曲ばかりなので、皆さんの想像を上回る、「観て良かった!」と心に残る作品になればいいなと思います。
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