4月4日からスタートした料理番組「DAIGOも台所 ~きょうの献立 何にする?~」(毎週月~金曜昼1:30-1:45、ABCテレビ・テレビ朝日系)。料理初心者のDAIGOが「娘のお弁当をひとりで作る」という目標に向け、マイペースに奮闘する本番組は、初回放送からSNSで大反響を集めている。ABCテレビ・矢野政臣プロデューサーに、本番組をどのように作り上げているかインタビューしたところ、毎日料理を作る視聴者の立場にとことん寄り添う姿勢が見えた。また収録後のDAIGOを直撃し、番組や子育てについて語ってもらった。
「DAIGOも台所」の前番組は、27年続いた「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」。次も料理番組ということは決まっていたが、「毎日の献立の悩みをみんなで解決していこう」というテーマは、リサーチに加え矢野P自身の経験から生まれたものだ。
「リサーチの結果、料理をしている方の約7割が『献立』に悩んでいることがわかったんです。相談できる相手もいないし、家族も『何でもいい』とか言うし…。うちも共働きなんですが、コロナ禍の休校で子どもがずっと家にいて、自分の方が妻より時間の融通がきいたので、毎日料理をしていて。そうしたら栄養バランスやら、冷蔵庫の中身やら考えながら1日3食作るの、本当に大変だなと。元々料理自体は好きでしたが、休日にたまに作るのなんて、ちゃんちゃらおかしいですよ。妻もしょっぱい顔してたわけだと思いましたね。よく言われていることではありますが、たまにしか料理を作らない人に、毎日作る人の気持ちはわからない。そういうことで共感を得られるテーマとして『献立』を選びました」(矢野P、以下同)
この視聴者に寄り添う姿勢は、番組の構成にも表れている。月曜から木曜は「おしゃべりクッキング」に引き続き辻調理師専門学校の講師が担当。そして金曜は、料理コラムニスト・山本ゆりを講師に迎え、DAIGOがひとりで調理に挑戦する回となっている。
「元々10年前くらいに取材させてもらったことがあって、山本さんのレシピ本も持っていたので、おいしさも知っていました。山本さんは電子レンジで作るメインレシピに、献立は何を組み合わせればいいかってことまで書かれた本を出されていて、まさに番組のテーマにピッタリ。それに山本さんって 『(材料が)なかったら別にいいです』とか『この工程は省いてもいい』みたいなことを言ってくれて、日々料理を作る人のしんどい気持ちに寄り添ってくれている。辻調(理師専門学校)の先生方はプロの料理人を養成する立場でもあって『だいたいでいいんですよ』とは言いにくいから、そう言ってくれる存在が欲しかった。ただ、もちろん基礎からしっかりした料理を教えてほしいという需要もあるので、そこは曜日でバランスをとっています。ちなみに、番組が変わっても料理のレベルは落ちていません。どの料理も間違いないです。自信をもっておいしいと言えます」
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