濱田祐太郎、テレビ界への持論「障がい者にもっと優しくなってほしい」真の“多様性”を説く

濱田祐太郎 ※ザテレビジョン撮影

2018年の「R-1ぐらんぷり」(※現・R-1グランプリ)王者である、視覚障がいを持つ漫談家の濱田祐太郎。5月8日には、単独ライブ「濱田祐太郎スタンドアップコメディーライブ」を開催する。そんな濱田は、昨年に日本テレビ系ドラマ「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」で、視覚障がいについての解説を行う案内人役を演じたことも話題を集めたが、同作について「まさか全国放送の連続ドラマに出られるとは考えてもみなかった」と振り返った。また、現在にテレビ界については「テレビは障がい者にもっと優しくなってほしいです」と述べ、「今のテレビは、障がいのある人たちを福祉番組に閉じ込め過ぎている気がします」と持論を語った。

濱田祐太郎、芸人になったきっかけを語る…視覚障がいは「ネタをやる上では特に気にならなかった」


――間もなく単独ライブが開催されるということで、どんなライブになるのか見どころを教えてください。

今回は2回目の単独ライブで、前回同様に60分一人しゃべりをするという内容になっています。おそらく、お笑い芸人をやってて視覚障がい者でテレビのバラエティ番組にも出たことがある人ってあまりいないじゃないですか。なので、僕にしか経験していないようなことをお話できるんじゃないかなと思います。

――濱田さんご自身のことについてもうかがえたらと思うのですが、そもそもお笑い芸人になろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

小学6年生の時に、漫才番組でビッキーズさんとハリガネロックさんのネタを聴いて好きになったことがきっかけです。そこからお笑い全体にハマって、自然と芸人を目指すようになりました。

――その後、吉本興業の養成所・大阪NSCへ入学されるわけですが、視覚障がいがある中で芸人を目指すことによる苦労はありましたか。

ネタをやる上では特に気にならなかったですね。当時から「すべらない話」や「アメトーーク!」のようなエピソードトークで笑いを取りたいと考えていて、その中で「見えていない」ということをしゃべるのは僕にとってごく自然なことでしたし。心配があったとするなら、NSCの授業をやっている教室までちゃんとたどり着けるかということぐらいでした。

――漫才に憧れていたところから、なぜ漫談家になられたのでしょうか。

NSCに入学する2か月ほど前、「お笑いのことを勉強していない状態で自分はどれくらいできるんだろう」と腕試しのつもりで「R-1」に出場したら、準決勝まで進出することができたんですよ。その時に一人しゃべりの楽しさを知ったことが大きかったです。

ドラマ出演に「まさか出られるとは」、オファーは快諾「無条件に飛びついた」


――2018年、「R-1ぐらんぷり」に優勝したことでどんな変化がありましたか。

以前は劇場の出番が月に一回あるかないかでしたが、「R-1」に優勝してからは出番がグッと増えました。そのほかにも、テレビやラジオに出演させていただき、今はコラムを書かせていただいたりもして、色々とやらせてもらっています。

――最近では「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」に出演したことが話題になりました。ドラマには出たいと思っていたのでしょうか。

いや、全然意識してなかったです。やっぱりお笑いが好きなので、バラエティ番組に出たいという思いはずっとありましたけど、まさか全国放送の連続ドラマに出られるとは考えてもみなくて。なので、オファーをいただいた時はもう無条件に「やったー!ラッキー」と飛びつきました(笑)。

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