――「めがみさま」は理華がラブに感化されていく様子を描いた作品ですが、お二人は人から影響を受けやすい方ですか?
松井:影響を受けやすいというより、人の意見を聞きたい人ですね。自分で気付かないことも多いし、足りないと思うことも多いので、不安だったら「大丈夫でしたか?」って聞いたりします。そうやって自分が気付かなかったことを教えてもらって、反映していく過程が好きですね。
新川:私はあまり人の影響は受けないですね。洋服を買う時に“人気No.1”って言われると欲しくなくなっちゃったりします(笑)。
――松井さんは「gift」(2014年)以来、宮岡太郎監督とは3年ぶりとのことですが、久しぶりにお会いしていかがでしたか?
松井:前回ご一緒したとき、「人の心がぞわっとするものを撮りたい」とおっしゃっていて、今回できた映像を見ても不安にさせられるようなものが多いなと感じたので、監督が思い描いているものはずっと変わっていないんだと思いました。
――新川さんは宮岡監督とは?
新川:助監督時代にドラマでご一緒したことはありますが、監督としては初めてです。当時、高校生だった私に「こちらにお立ちください」とか「ありがとうございます」って言っていた宮岡監督に、「ここの表情は―」とか言われるのが恥ずかしかったですね(笑)。お互いに本読みのときから「不思議な感じですね」って話していたんですけど、監督になられ、その作品に参加させていただくことができてうれしかったです。これからも監督はいろいろな作品を撮っていかれると思うんですけど、私もこれから場数を踏んで、またお会いして、もう1回恥ずかしい気持ちになれたらいいなと思います。
――「めがみさま」は“地域発信映画”の「Mシネマ」第2弾ですね。今回は埼玉の深谷や入間で撮影をされたそうですが、ロケ地の印象はいかがでしたか?
松井:たくさんの人のいろいろな意見が聞こえてくる都会と違って、ちょっと都会から離れた町というのが妙にリアルな感じがして、とても作品と合っていたと思います。
新川:私は…寒かった印象が強いです(笑)。1月に撮影をして、夏の設定ではないのでアウターも着てはいたんですけど、私は(衣装が)ずっと足が出ていたので。でも、寒いのは私だけじゃないし、松井さんとも「今日はカイロを○枚貼った」って話したりしていました(笑)。
――最後に、公開を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。
松井:この作品は見た人によって感じ方が違う作品だと思うので、見た人が“自分って本当はどういう人なんだろうか”ということを改めて考えるきっかけにしてくれたらうれしいです。
新川:人間が社会で生きていく上で、何が大切かというのを教えてくれる作品だと思います。ラストも含みのある感じになっているので、それも含めていろいろと考えていただければと思います。
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