――乃木坂46の卒業から数カ月がたちました。一人で活動する中で変わったなと感じることはなんですか?
時間の使い方が変わったかなと思います。グループにいた時は待ち時間も多かったので、楽屋でもずっとしゃべっていたんです。人数が多いので、メークも時間がかかるじゃないですか。そういう時におしゃべりとかしていたんですけど、今は自分のやるべきことが多すぎて、チェックしたり、次の台本を読んで覚えたりとか、仕事の時間がぎゅっと濃縮されている感じがしています。
例えば、乃木坂46時代はライブのリハーサルとか、楽屋にいる時間は、プライベートのような仕事のような感じの空間だったんですが、今はそれらが家を出たら全部仕事になる感じになりました。
――乃木坂46時代も、卒業後もさまざまな舞台に出演されています。舞台のお仕事はいかがですか?
正直苦しいです。正解がないからこそ面白いと言う方も多いと思うんですけど、私は毎回「苦しいけど楽しい」って思いながら出演していて、でも終わった後に泣いて「楽しかった」と言えるので、“毎回が挑戦”です。
――舞台をやる上で何か決めていることはありますか?
とりあえず毎日緊張しているので、そんな余裕がないっていうのが正直なところなんですけど(笑)。でも、キャストの皆さんと楽しくやっていきたいなとは思っています。
――せりふを覚えるのは得意ですか?
(小声で)めちゃくちゃ苦手なんです。なので、毎回台本を頂く前は「どれくらい(せりふが)あるだろう?」って思いながら待っています(笑)。
――せりふの覚え方は?
私は立ち稽古の時に見ながら覚えるタイプですね。皆さんはせりふが入っているんですけど(笑)。でも、机上で読んでいるだけじゃ全然頭に入ってこないことの方が多いです。
せりふの前後のトーン感が、役者さんによって違うじゃないですか。だから、自分の思い描いたものと違うトーンだと「何でしたっけ…?」となっちゃいます。「あまり自分でやりすぎない方がいい」と言ってくださる方もいるし、本当に人それぞれだなと思います。