松村沙友理「人生がもっと面白くなる」と30代に期待 今は「結婚だけが憧れの人生ではない」

ドラマ「花嫁未満エスケープ」出演中の松村沙友理 撮影=MANAMI

ドラマ「花嫁未満エスケープ」(毎週木曜深夜0:30-1:00、テレビ東京系)は、30歳を目前にした女性が、恋愛と結婚について悩む姿を描くリアルなラブストーリー。主人公・ゆう(岡崎紗絵)の同僚・三田亜衣を松村沙友理が演じる。結婚に踏み切らない今カレ・尚紀(中川大輔)と、高校時代の元カレ・深見(浅香航大)の間で揺れるゆうに、かわいらしい後輩ながらズバッと意見を言う役どころだ。2021年の乃木坂46卒業以降、ドラマや映画への出演が途切れることなく活躍する松村。今年で30歳の節目を迎える彼女に結婚観や人生観を聞いたところ、今は「結婚だけが憧れの人生ではない」そして「30代に期待している」と、前向きで充実した姿勢を語ってくれた。

女の子っぽさを出しつつ「同僚に嫌われてない女子」を目指した


――「花嫁未満エスケープ」の原作を読んだときの感想を教えてください。

「なおくん(尚紀)許せない!」と思いました。“なおくん許せない派”です(笑)。だからこそ、亜衣ちゃんの発言や行動をすごく理解できて。私も「花嫁未満エスケープ」の世界に入ったら、こう言っちゃうだろうなと思っていたので、亜衣ちゃんを演じられてうれしいです。実際に演じていても、自分が思っていることがセリフになっている感覚がします。

――三田亜衣という人物をどのようなキャラクターだと捉えていますか?

けっこう現実主義なのかなと思います。愛だの恋だのというよりは、現実的に男性のことを見ている。もう一人の同僚の(小林涼子演じる)美沙先輩はいろんなことを経験しているので、現実を見つつも、人の気持ちも入れて考えられるのですが、亜衣ちゃんはそこがないんですよね。私自身も亜衣ちゃん派なので、美沙先輩のセリフを聞くと「なるほど」と思います。

――他に亜衣ちゃんの役作りで心がけたことは?

ぶりっ子になりすぎないように気をつけました。同僚の3人の中だと一番後輩だし女の子っぽい感じなので、かわいらしさは出したいけど、同僚に嫌われてない女子がいいなと思って、自分なりに頑張りました。

――それは乃木坂46時代の経験も生かされていますか?

グループ在籍中のときは、自分がどういう人間であっても、それが個性になるので。ぶりっ子したりあざといことをやっても、それが嫌がられるようなことはなかったんですけど。現実的にはまた違うかなと思って。

松村沙友理 撮影=MANAMI

撮影の合間、3人でのガールズトークが楽しかった


――現実の松村さんは、亜衣ちゃんのようにお友達に相談されるタイプですか? それとも自分から相談する?

うーん……意外とどっちもないかも。だからこそ、今回の撮影の合間に(岡崎)紗絵ちゃん、涼子さんと3人でしゃべる時間がすごく楽しくて。私、撮影の現場はいつも緊張しっぱなしなのですが、「花嫁未満エスケープ」の現場はすごく楽しく参加できたんです。紗絵ちゃんは初めて会ったときからたくさん話しかけてくれたし、スタッフさんも常ににこやかで。すごくいい雰囲気でした。

――岡崎さん、小林さんとはどんなお話をしましたか?

作品の話が大半で。それこそ「なおくん許せない!」とか「絶対に深見氏のほうがいいよ〜!」とか。そしたら、やっぱりゆうを演じているからか、紗絵ちゃんは「なおくんにはなおくんのいいところがある」って言ったりして。3人でもずっと「花嫁未満エスケープ」の話をしていました。

――劇中の3人の関係性が、実際の3人にも出来上がっていたんですね。

そうですね。本当に3人で仲良くお話しさせていただけて、すごく楽しかったです。

松村沙友理 撮影=MANAMI