約半年間、週4ペースで通ったレッスンは、ダンス、歌、演技のどれもが初心者だった彼にとって、ただがむしゃらにやるだけで精一杯だった。その後、‘10年に開催された「劇団EXILEオーディション」での合格を機に、俳優人生がスタートした。
「のちに聞いた話ですが、HIROさんは鈴木に役者をやらせてみたいと、早い段階からおっしゃっていたと知り、とても驚きました。一番最初に出演したドラマは役名もなくて、バスケ部員B役。『あそこに爆弾があります!』というセリフだけでしたね。朝4時に出発して、自分の出番がきた夕方4時過ぎまで、ずっと一人で出番を待っていました。最初のころは監督の『よ~い、スタート!』の合図のどのタイミングで演技を始めていいのか全然分からなくて。毎回『よろしくお願いします!』と言ってから演技を始めていたら、『鈴木くん、カメラが回ってるから挨拶はしなくていいよ!』なんて言われたことも、今となっては懐かしいです(笑)」。