ディーン・フジオカ、獅子雄&若宮の名コンビ復活で「新しい形のバディ像を楽しんでいただけると思います」<シャーロック劇場版>

ディーン・フジオカ&岩田剛典撮影=大石隼土/スタイリスト=金光英行(CEKAI)(ディーン)、渡辺康裕 (W)(岩田)/ヘア&メーク=Chisato Mori (VRAI)(ディーン)、下川真矢(BERYL)(岩田)

ドラマの第7話は今回の劇場版のいい布石になっているなと思いました

――岩田さん自身は若宮の成長を感じましたか?

岩田「ドラマのときは未熟な感じがあって、もはや“狂犬”みたいでしたよね(笑)。なんなら獅子雄のことが嫌いなんじゃないかと思うぐらい当たりが強かったですが、今回は少し大人になって“忠犬”ならぬ“中犬”くらいにはなっていたのではないかと思います」

ディーン「僕は“狂犬”だとは思わなかったけど、ドラマのときは獅子雄が若宮のところに勝手に転がり込んで、日常を侵食していくような厄介者ではあったので、若宮の態度も仕方がないかなと。その獅子雄と若宮のバディ関係が少しずつ変化していくという意味では、ドラマの第7話は今回の劇場版のいい布石になっているなと思いました」

――劇場版では、新木優子さんが資産家の娘・紅(べに)として重要な役を演じられています。共演しての感想を教えてください。

ディーン「僕は直接絡むシーンはあまりなかったのですが、新木さんが寝ているというシーンの撮影で本当に寝てしまっていたことがあったよね? その寝顔があどけなくて、娘を見ているような気持ちになりました(笑)」

岩田「そんなこともありましたね(笑)。僕は現場でいろいろとお話させていただきましたが、役としてはシリアスなシーンが多かったので、普段とのギャップをすごく感じました。普段の新木さんは明るくて、とてもチャーミングな方なので、演じられていた蓮壁紅とはまるで違いました」

「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」より(C)2022「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」製作委員会


――では最後に、獅子雄と若宮の“最強バディ”にかけて、お互いに最強だと思うところを教えてください。

岩田「僕がディーンさんの最強だと思うところは、やはりこれまでの経歴ですね。最初は香港から始まって、その後は台湾でも活躍されていたりして、唯一無二のキャリアの持ち主だと思います」

ディーン「うれしいな~。岩ちゃんは、周りの状況を見定める冷静さと抑制の効かせ方が本当にすごいなと思います。その場にふさわしいTPOをすぐさまに理解して、それを行動に起こすことができるのは素晴らしいと思います」

岩田「ありがとうございます。現場でも当時の話をいろいろお聞きしましたが、芸能活動をする人間の日本と中華圏での違いはすごく勉強になりました!」

取材・文=馬場英美