「人とは大抵 何かしら捜しているものだと思っていた」モコ
(「夏目友人帳 OVA いつかゆきのひに」より)
これは、ある雪の日に夏目が出会った、「何かあったかいもの」を捜していたモコモコの妖のセリフ。このモコが何を捜していたのかは、是非本編を見ていただきたいのですが…このセリフも含めて、夏目の周りにいる妖たちの考えの単純さって、人間にはないものだなぁと思います。単純すぎて複雑というか…確かに言われてみればそうなんだけど、私の中にその考えなかった!って気付かされるみたいな。
こういう単純なセリフの中に意味を見出すのは、多分何回も見ているからだと思います。モコは夏目に「お前だって何か捜しているだろう?」って言うんですけど、最初は特に深く考えず「妖だからそう言ってるのかな」と受け止めていたんです。でも繰り返し見ていくうちに、夏目の生き様や過去とかもインプットされていくじゃないですか。そういうのも相まって、「妖は、夏目が何を捜していると思ったんだろう?」「妖と関わることによって奪われてしまった、普通の日常みたいなものを捜しているように見えたのかな?」って考えるのが楽しくなってきて、そのキッカケをくれたのがこのセリフでした。
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