本田望結、楽しく生きるためのルーティーンは「ウソ笑いでも毎朝声を出して笑う」両親の教えを胸に人生を楽しむ

芝居とフィギュアスケート、2つがあってこその本田望結

本田望結 撮影=曽我美芽


――振り返れば10年以上の活動です。女優とフィギュアスケーター、2つの活動で生まれる相乗効果とはどういうものですか?

とてもシンプルで、お芝居で勉強させてもらったことはフィギュアスケートの演技につながっていますし、つながっていないとおかしい部分ですよね。小さい頃からお芝居のレッスンを受けてきているのに、それがフィギュアでの表現に活きていなければ2つをやっている意味がありません。2つがリンクする瞬間って色々あると思っていて、それをどれだけ見つけていけるかは、この先も続く人生の課題だと思っています。女優としてもスケーターとしても、新しい発見はまだまだありますから。

――二刀流を続けることで揶揄されることはありませんか。どちらかに専念しないのか、とか。おそらく批判的なコメントも届きますよね?

それは私自身が自分に対してずっと思っています。どちらも真剣に取り組んでいますけど、中途半端と見られたらそうだろうなって。どちらか一本に、と考えるときもあるし、どっちかにしないとダメなのかと思うときもあります。でも、お芝居を辞めてフィギュアだけにしたら世界一になれるのかと言ったら、違うんと思うんですよね。どちらかを辞めたからどちらかで成功するかなんて確証はないですし、2つの大好きなことを続けさせてもらっている環境があるからこそ、今の本田望結がいます。どちらかがなくなったらそれはもう本田望結ではないので、一方を嫌いになったら両方辞めるぐらいの覚悟でいます。

不特定の方から間接的に届く言葉は全く気にしないですし、頭に入らないですね。家族、コーチ、親友であったり、私のことを本当に思ってくれている方は直接言いに来てくれますし、直接耳に届けてくださる方の言葉を信じて私は生きています。

――来年で高校卒業となります。今後の進路、目標はどう考えていますか?

大学進学は決めていて、大学生になってもフィギュアスケートは続けていきます。私が私であるために、もちろんお芝居も続けていくつもりです。自分が人生で何ができるかを考えながら、何事にも諦めずに精一杯、生きていきたいです。

――芸能界でも個性が重要視される時代ですが、本田さんは「自分らしさ」についてどう思われますか?

「自分らしさ」を考えると、絶対に誰かと比べるじゃないですか。その時点で、もう自分らしさは消えていると思うんです。私は自分って何だろう、自分にしかできないことって何だろうって考えた時期も、もちろんあったんですけど、今思うとそれを考えたときは、あまりいい調子のときではなかったので。

――なるほど。

同じ人なんていないし、皆さんが唯一無二の人。生まれたときから自分らしいし、あなたらしいから、そこに変な言葉を付けようとは思わないし、言葉なんかで表せないものが絶対にある。「自分らしさ」とかじゃなくて、生まれた瞬間から、あなたはあなたしかいないと思います。

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