2022/05/17 21:30 配信
5月22日(日)放送の「NHKスペシャル」(夜9:00-9:55、NHK総合)では、「OKINAWA ジャーニー・オブ・ソウル」と題し、沖縄と音楽の関係に迫るドキュメンタリーを放送する。今回、放送を前にDA PUMP・ISSA、MONGOL 800・上江洌清作ら出演者からのコメントが解禁となった。
同番組はロック、ポップス、ダンスミュージックなど、沖縄が生み出してきた数多の音楽とインタビューから、激動の半世紀をたどるドキュメンタリー。米軍基地に隣接し、さまざまな音楽が生まれる土壌となった町・コザやアーティストたちを取り巻く沖縄の光と影、そしてルーツである「島唄」への思いが語られていく。
コザの街にはいつも音楽があふれていて、ロック、ヒップホップ、沖縄民謡、チャンプルー文化の街。自然とこの街にいたから、いろんな音楽に触れられたし、いろんな音楽のカルチャーに精通することができて、それが身に染みついている。こういう仕事していると、あ、俺やっぱ、ここがあったから、今の俺があるんだろうなって思うんですよね。
コザには、ベトナム戦争時代、明日命がなくなるかも知れないアメリカ兵相手に演奏してきた、それこそ「生きるためのロック」があって、あの世代の先輩たちがやってきたステージがあって、その上に俺らはチョンって座って(笑)。自由でありがたい環境でスタートさせてもらった。ある意味モンパチも、コザロックなのかもしれないですね。
3歳の頃かな、まだしゃべれないのに、歌って踊ってたんですよ。自分でメロディー作ったりとか。アクターズスクールの見学にいったら、持たせてもらったマイクを離さなかったみたいで。母と「10年たって芽が出なければ諦める」と約束して、一人でバスに乗って通いました。レッスンがどれだけ厳しくても幸せで、厳しさすら心地よかったことは覚えてますね。
歌を聴いた時にどこかでよみがえる、記憶みたいなのがやっぱり「島唄」だと思うし、全国で歌い継がれてきた歌にはそういうものがあるんですよね。自分たちが島で聴いて、人づてに聴いて、耳で覚えた、口から耳に入ってきた歌を歌いたい。土地に根ざした歌を歌えば、そこの土地で歌い継いでもらえる、それだったら最高ですよね。
私もこの島から生まれた音楽に大きな影響を受けてきました。おのずと手や足が動き出す、幸福な一体感を、この島の音楽から感じてきました。いろんな移り変わりを生き抜いてきたうちなんちゅだからこそ、そのパワーはきっとこれからも世代を超えて伝えられていくはず。この節目に、沖縄の子ども達のために、娘と一緒に書いた曲を歌えてとても光栄です。「自分たちも羽ばたいて活躍するんだ」という気持ちを込めています。
今回、ナレーションをつとめさせていただきます三浦大知です。僕の故郷でもある沖縄という場所は、とても多様な音楽が生まれてきた場所なんじゃないかと思います。 「沖縄」と「音楽」の関係性、どういう風に沖縄の音楽が生まれて、歴史を紡いできたのか、そういう部分を紐解いていく番組になると思いますので、ぜひ、皆さんチェックしてみてください。