三度目の正直でMリーグ制覇!KADOKAWAサクラナイツ、67歳ベテラン雀士の途中離脱が生んだチームの団結

「のびのび打ちたいように打つ」成長に貪欲な最年少・岡田紗佳


レギュラーシーズンではなかなか1着を取れず不調に苦しむも、セミファイナルでは復調し好成績を残した岡田。元non-no専属モデル、現在も芸能活動を続け、Mリーグ内でも屈指の人気を集める彼女について、チームメンバーは「最年少だけど大人」「努力家」と評する。

「まず知名度が抜群なので、初めはそれを取りざたされていましたが、彼女自身が非常に賢い。最年少ではあるんですが、チームで一番大人だなあと思います。レギュラーシーズンでの不調については予想していて、本人にも伝えていました。昨年がうまく行きすぎていたのと、対戦相手も研究して対策してきますから。でもそこから見事に復活してきたので、来年が楽しみです。MVP争いしてくれるんじゃないかと」(内川)

「生意気なところもありますが、とにかく麻雀に真摯で、伸びようと努力してくれている。チームで一番伸びしろがあるのは岡田さんで、彼女の成長がそのままチーム力の向上につながるので、頑張ってくれてありがたいと思います」(堀)

「勉強熱心で、成長に貪欲。ただ今年はもしかしたら結果が出ずに苦しむ可能性もあると思っていました。岡田さんは堀さんと練習会をしているんですが、知識が増えるとその出しどころが難しい。堀さんの麻雀は高次元の情報処理が必要なので、参考にしようとすると求められるものがめちゃくちゃ多いんです。今シーズン前半はそれがまだ嚙み合っていなくて、かなり試行錯誤していた印象があります。でもセミファイナルではしっかり噛み合って、個人2位のポイントをチームに持ち帰ってくれました。また、勝気ではっきり物を言うけどユーモアもあって、とても好感の持てるキャラクターだと思います。岡田さんにはチームの切り込み隊長として1戦目を任せることが多いです」(森井監督)

岡田紗佳 ※提供写真


そんな岡田にメンタル面で心がけていることを聞くと、「できるだけ普通でいるように心がけていました。のびのび打ちたいように麻雀を打つこと。周りの方のほうが圧倒的に先輩なので、胸を借りる挑戦者のつもりでいます。だから勝ったらうれしいし、負けてもまた頑張ればいいという気持ち」と自然体の心を語った。

明日配信のインタビュー後編では、サクラナイツの独自性にあふれたチーム運営について、またMリーグの設立が麻雀界に与えた影響について聞く。