Mリーグ優勝チーム・KADOKAWAサクラナイツが語る、自由なチーム運営 Mリーグが麻雀界にもたらした影響とは

KADOKAWAサクラナイツ ※提供写真

4月26日に行われた麻雀プロリーグ戦「M.LEAGUE(Mリーグ)2021-22」のファイナルで、チーム設立から3期目にして初優勝を果たしたKADOKAWAサクラナイツ。チームの公式YouTubeでは麻雀の動画だけでなく、他チームとのダーツ対決やメンバーの踊ってみた動画など自由なコンテンツを発信。またオンラインサロンを活用したファンとの交流も積極的に行っている。インタビュー後編ではサクラナイツの独自性にあふれたチーム運営について、またMリーグの設立が麻雀界に与えた影響について、メンバーと監督に聞いた。

「お互いに苦しい時間を補い合えるのが、チーム戦の醍醐味」(岡田)


麻雀自体は個人競技だが、Mリーグはチームの獲得合計ポイントで争うため、団体競技の性質が強い。元々個人で活動してきたプロ雀士である選手たちは、当初この競技性に慣れない部分があったという。

「初年度は暗闇でした。チーム戦というものを理解できていなかった。個人としてプレイするときの何倍ものプレッシャーがあるんです。自分のファンだけでなく、チームの他のメンバーのファンも背負わないといけない」(内川)

「チーム戦は個人戦と戦い方が違うということに、今期初めて気づきました。通常の個人戦は短期決戦で上位に入るのが目標で、入れなければ単に負け。それに慣れていると、一回失点した後の打ち方が荒くなるんですが、チーム戦ではそれがよくない。『自分がなんとかしよう』じゃなくて、少しでもマイナスをおさえてポイントを稼ぐ、細かい積み重ねの意識が大事。(U-NEXT Piratesの)小林剛さんが『2着でいい』とよく言っていて、心の持ち方としては正しいなと」(堀)

チームを背負って麻雀を打つということがもたらす初体験のプレッシャー。だがそれは裏返せば、チームメンバー同士支え合えるということでもある。サクラナイツは今期「その1ポイントを削りだせ」というスローガンのもと、チームとしての強さを見せた。

「レギュラーシーズンでは自分が苦戦して、セミファイナルは沢崎さんが苦戦。でもチーム戦だからお互いに苦しい時間を補い合える。チームが勝っていればそれでいいし、サポートに回るのも大事。それがチーム戦の醍醐味だと思います」(岡田)

メンバーの激闘を称えるサクラナイツ楽屋 ※提供写真