間宮祥太朗主演ドラマ「ナンバMG5」(毎週水曜日夜10:00-10:54、フジテレビ系)の主題歌および挿入歌を飾る、スリーピースロックバンドWANIMA。2022年9月にはWANIMA主催のロックフェス「1CHANCE FESTIVAL 2022」を地元熊本で開催することも発表され、前に進み続けるWANIMAのKENTA、KO-SHIN、FUJIの3名に、両A面シングル「あの日、あの場所/眩光」に込めた想いについて話を聞いた。結成から12年経ち「やっと出したい音を出せている」と振り返り、「ここからのWANIMAは強い」と今後の意気込みも語ってくれた。
――WANIMA初となる両A面のシングルになりますが、「あの日、あの場所」「眩光」の楽曲制作でのエピソードをお聞かせください。
KENTA:自分の想いを1曲にギュッとまとめることができなくて、「あの日、あの場所」「眩光」の2曲で1曲みたいな感じで、表現できたらいいなと思って創りました。
――「あの日、あの場所」「眩光」具体的にどの様なことを表現されましたか?
KENTA:みんな、いい日もあれば悪い日もあると思います。ポジティブになったり、ネガティブになったり。そういうところが、僕は人間の難しく大変でいて面白い部分だと思っていて、その感じを陰と陽で表現したくて2曲にしました。人間の心模様もピシッと境目が綺麗なわけじゃなくて、陰と陽が出たり入ったりして、グラデーションになっていると思うんです。なので、ジャケットの背景にもそういった部分を落とし込んで、陰と陽のグラデーションを表現してみました。
――「眩光」はドラマの主題歌にもなっていますが、「ドラマ主題歌」というお話が決まった時の思いをお聞かせください。
KENTA:僕、昭和63年生まれなんですけど、僕が中学・高校の頃のドラマの主題歌ってすごく頭に残っていて、その時代や季節を代表するような曲になっているイメージがあって。だから、ドラマの主題歌で自分達の曲が流れるのは素直に嬉しいです。音楽やっていて良かったと思う要素の一つでもあります。
FUJI:特にこの水曜日の夜10時の枠って、フジテレビでは今までドラマ枠ではなかったらしくて。その新しいチャレンジにWANIMAを選んでいただけたのは、すごく嬉しいです。
――人気コミックのドラマ化となりますが、原作を読んだ感想をお聞かせください。
FUJI:主人公が、学校では、シャバいんですけど、自分が決めた事を貫いていて、実はすごく芯が強いところが、男らしい生き方だなって思ったので、主題歌の「眩光」の力強いサウンドと合っていると感じました。
――今やライブの規模も大きくなり、広い世代でファンを獲得しているWANIMAですが、ターニングポイントとなった楽曲やきっかけはどこでしたか?
KENTA:「ナンバMG5」の挿入歌「あの日、あの場所」です。この歳になって大切な部分を忘れがちになっていて、見失って、反省して、後悔して。そこで、改めて考え直した時に、今まで支えてくれていた人達に、感謝を忘れちゃいけないなって思いました。僕の中の一つのテーマとして、「義理人情」って言葉と「自己否定できる大人」っていうのがあるんですけど、そこを見失いかけていた時に、叱ってくれる方や仲間がいて、そこで軌道修正して、いろんなことに気付き見えてできた楽曲が「あの日、あの場所」だったので、僕にとって、この先も忘れられないし、これからも歌い続けていく曲だと思います。
FUJI:僕は、2012年に加入したんですけど、その時に、最初に出会った曲でもある「THANX」です。常に更新しているなかで、今でもライブで「THANX」をやれているのは、バンドとしても、進化し続けているという感覚があるからこそなので、昔からのこの曲は自分の中でひとつの物差しのような曲になっています。
KO-SHIN:僕はKENTAと被っちゃうんですけど、「あの日、あの場所」ですね。バンドでありながら、バンドでは表現できないような一曲に仕上がった感じもあるので、この先もいろんなことにチャレンジして、次に繋がる曲になったと思っています。
――ロック・パンクのイメージは尖ってナンボ、攻撃的、というおじさん世代の考えるロックとは異なる価値観を生み出して、幅広い年代の方々に受け入れられていると感じています。
KENTA:WANIMAのライブに来ると感じて頂けると思いますが、ファミリーの方も多くて、小さい子たちも多くいます。20代の若い世代も僕らと同じ世代の30歳を超えた人たちもいます。なので対象年齢はないです。WANIMAの音楽がきっかけで、一つの場所に集まってみんなで音楽しているとそれぞれの場所でともに生きているなって感じます。僕らが創る新曲やったり、ライブやったりっていうのが少しでも、生きる希望や小さな糧に繋がっていればいいなと思います。