仕事で疲れ果てた平日の深夜に、または何もしたくない休日の昼下がりに、のんびりとゆるく、それでいて面白いものが見たいなら「ハネノバス」(日本テレビ)がぴったりだと思う。
「ハネノバス」は、宮下草薙の草薙航基と、四千頭身の後藤拓実による旅番組だ。昨年秋にシーズン1(全10回)が、この4月からシーズン2が始まっている。ゲストはおらず、出演者は2人のみ。旅番組だけど有名観光地には行かないし、食レポもないし、地元の人と触れあうこともない。バンジージャンプをしたり、サイコロで行き先を決めたりなど、体を張ることもない。同行するスタッフは2~3人で、カメラは車載カメラと1台の手持ちカメラしかない。
「ハネノバス」は、バラエティ番組のお約束や、芸人社会のしがらみから逃れ逃れて、同世代の2人だけで”羽を伸ばす”番組なのである。2人で行きたいところに行って、やりたいことをやる。ただそれだけ、それだけのはずなのだが……毎回なんかうまくいかない。その「うまくいかなさ」がやたら可笑しいのだ。
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