——本作への出演が決まったときはどんな思いでしたか?
演じる役柄も含めて、楽しみでしかなかったですね。尚紀は受け身キャラではなく、相手に影響を与えるキャラクターなので、台本を読んでいるだけでワクワクしたし、自分のアイデアやアプローチ次第ですごく面白く生きてくるなと思って。見ている人は、尚紀の言動にイラっとしながらも、純粋でどこか憎めない、そんなかわいらしさも表現できたらいいなと思い、全力で“お子ちゃま男子”を演じました。また、恋愛ドラマに出ることも夢だったので、それが叶ったこともうれしくて。一般的な恋愛ドラマとはちょっと異なり、付き合っている状態からスタートする作品ですが(笑)。
——今作は結婚適齢期を迎えた女性の心情をとても丁寧に描き、付き合う男女の“あるある”が詰まったリアルな恋愛作品ですよね。
“あるある”が詰まりすぎているので、見ていて切なくなることも。付き合って7年、同棲して5年というマンネリ気味の中、彼氏に自分の誕生日を忘れられた彼女が家を出ていって、戻ってきたと思ったらキスを拒まれる(笑)。尚紀がゆうちゃんにキスをしようとして顔を背けられちゃう4話(4/28放送)のラストは本当に辛かったです。僕もドラマを見ながら、(画面の中の)尚紀と同じタイミングで「何で?」って思いました。リアルすぎて、胸がキューってなる。そこがこのドラマの面白いところでもあるんですけど。
——それにしても、1話の尚紀はヒドかったですよね。彼女の誕生日をすっかり忘れている上に、ゆうが自分で買ってきたケーキを見て「太っても知らないよ」って。ゆうが家を飛び出してしまうのも分かります(笑)。
そうですよね(笑)。ただ、ゆうにとっては何が一番イヤだったんでしょうか? 尚紀のお子ちゃまなところなのか、誕生日を忘れていたことなのか、家事をすべて任せっきりなのがイヤなのか…。まぁ、誕生日を忘れられていたことで、今まで溜まっていたものが爆発しちゃったんだと思うんですけど…。僕は自分の誕生日を祝ってほしい、覚えていてほしいという気持ちがないので、ゆうが怒る気持ちは分からなかったんですよね(笑)。
——記念日など、あまり意識しないタイプですか?
人の誕生日を祝ったりするのは好きです。それは男女問わず。この前も、「メンズノンノ」の後輩と食事をしていたとき、相手の誕生日が近かったので、欲しいものを聞いたんです。そこでは、「プレゼントする」といったことは言わずに。それで後日、彼の家に届くように手配しました。そういうサプライズは好きですね。