「ひよっこ」豊子役・藤野涼子、ロシア文学を読んで役作り!

2017/05/10 08:15 配信

ドラマ インタビュー

放送中の連続テレビ小説「ひよっこ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)に登場する、ヒロイン・みね子(有村架純)の同僚でありルームメートの兼平豊子は、頭が良くて仕事もできるが、高校に進学できなかった悔しさを抱えた一面も持つ女の子。

そんな豊子を演じる藤野涼子は、映画「ソロモンの偽証」(2015年)に主演し第39回日本アカデミー賞新人俳優賞を初めとする数々の賞を受賞した他、福岡発地域ドラマ「たからのとき」(5月17日[水]夜10:30-11:30NHK BSプレミアム)にも出演している。

今注目の若手女優である藤野に、「ひよっこ」出演の感想や豊子役への思いを聞いた。

「ひよっこ」で兼平豊子を演じる藤野涼子(C)NHK


──役が決まった時の感想を教えてください。

まさか出演できるなんて思っていなかったので、台本を読んで出番の多さに驚きました。その時に、「毎朝放送されるドラマに出るんだから、普段から常に笑顔でいるように心掛けよう」と思ったんです。

──これまでに見ていた「朝ドラ」で、特に印象的な作品は何ですか?

「あまちゃん」(2013年)を見て、「朝からこんなに笑わせてくれるドラマってないな」と思いました。「日常」を演じるのは難しいと思うので、私もいつか“日常の演技”ができるようになりたいと考えるきっかけになりました。

──台本を読んだ時に、豊子についてどう思いましたか?

豊子は頭の回転が速いですし、言いたいことをバンバン話すキャラクターなので、せりふが多いなと感じました。私自身は豊子と性格が逆なので、ちゃんと豊子になれるか不安でしたね。

役作りとしては、「アンナ・カレーニナ」(レフ・トルストイ)などのロシア文学を読んで、少しでも豊子に近づこうとしたんです。今ではみんなが「普段から豊子に見えてきたよ」と言ってくれるようになったので、「このままでいいんだ」と思って演じられています。

藤野は「私自身は豊子と性格が逆なので、ちゃんと豊子になれるか不安でした」と語る(C)NHK


──豊子は青森県出身という設定ですが、方言のせりふで苦労したことはありますか?

祖父母が青森県出身なので、方言の先生から頂いた音源を聞いていると、祖父母と話しているような感じがするんです。なじみのある訛りだったのでスッと入ってきて、あまり苦労はしませんでしたね。

でも、周りの子たちもそれぞれの地元の方言で訛っているせりふを話すので、それもスッと入ってきちゃって「混ざっちゃう!」ということはありました(笑)。

──豊子と反りが合わない澄子役の松本穂香さんとは、撮影現場でどのように過ごしていますか?

松本さんは、いつも面白いことを言って笑わせてくれます! みんなが沈んじゃった時にも、場を明るく和やかにしてくれます。