劇団EXILEの青柳翔が主演する映画「たたら侍」(5月20日公開)のハリウッドプレミアが米ハリウッドで現地時間8日に行われ、プロデュースを手掛けたEXILE HIROと青柳、EXILEのAKIRA、EXILE/三代目J Soul Brothersの小林直己、田畑智子、笹野高史、でんでん、甲本雅裕、音尾琢真、刀匠・吉原義人、錦織良成監督の総勢11名が登壇した。
「たたら侍」は、戦国時代の奥出雲の村を舞台に、伝統を継承し守ることを宿命づけられた青年・伍介(青柳)が真の侍に成長するまでを描いた本格時代劇。第40回モントリオール世界映画祭の最優秀芸術賞をはじめ世界各国で19の賞を受けるなど高い評価を得ており、この日も会場には30媒体以上の現地メディアが駆け付けた。
会場となったエジプシャンシアターは、ハリウッドで最も古い歴史を持つことで知られる。満員の観客600人が見守る中、主演・青柳は「日本公開を前に、このような素敵な場所で上映していただけて、嬉しいですし光栄です」とあいさつ。エグゼクティヴ・プロデューサーのHIROも「今作は時代劇ではありますが、現代の僕らの思いに通ずるものがあると思いますので、本当の強さとは何か、本物の強さとは何なのか、というのを感じていただけたら嬉しいです」と思いを語った。
上映前に行われた舞台挨拶ではAKIRAと小林が流暢な英語でスピーチを披露。所属するLDHのグローバル展開に備えて英語を学んだ小林が「侍とは何か。侍は仕事ではない。侍は戦士でもない。侍とは精神、武士道の精神です」とアピールすると、観衆からは拍手が沸き起こった。
上映終了後は、スタンディングオベーションが起こり大歓声と拍手に包まれる大盛況。小林は、目の肥えた観衆の反応に「エンディングのほうになるにつれてどきどきした」と明かしながらも「日本の文化だけじゃなく、錦織監督が作り出す世界観をすごく楽しんで、興味を持っていただいた感じがして、その一部になれてうれしい」と喜んだ。また、AKIRAも「日本人の持つ繊細さやこまやかな部分を受け入れてくださって、みなさんなりに解釈していただいて、興味をもってくださって、本当にうれしいことですし、1つ海を越えて自分たちの作品が届いたということを肌で感じられた」と手応えを口にした。
日本だけでなく5月19日からは台湾で、6月2日からは全米9つの州でも公開される同作。HIROは「新しい僕らのエンターテインメントの道が開けたというか、これからがスタートで、いまスタートラインに立てたと思うので、もちろん活動の拠点は日本になりますが、この『たたら侍』をきっかけに、今後どんどんいろんなことにも挑戦していきたい」と意気込んだ。
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