BiSH、初主演映画にアイナ「『何を見せられるんだろう』と思ってもらえたら」

2022/06/10 19:29 配信

映画 会見

BiSH撮影=山田健史

“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのアイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dが6月10日、都内にて開催された「BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL」公開記念舞台挨拶に出席。メンバーそれぞれが主演となるオムニバス形式の同作を、1本目の作品で主演するアイナが「『何を見せられるんだろう』と思ってもらえたら」とアピールした。

本作は、BiSHメンバーによる初の主演オムニバス映画。ドラマ作品からアート作品まで、六人六色で魅せるBiSHの新しい一面を詰め込んだ異色作品となっている。

アイナ「『意味分からへんかな』とは思った」


「リノベーション」主演のアイナは、同作について「『意味分からへんかな』とは思った。私が皮切りなんですけど、この謎な空気で始まることで『俺たち何を見せられるんだろう』と思ってもらえたらと思います」とアピール。

ハシヤスメ・アツコ撮影=山田健史


「レコンキスタ」主演のハシヤスメは「監督が私の過去だったりインタビューを読んで台本を作ってくださったので、すごく役を演じやすかったです」と撮影を振り返りつつ、「ハシヤスメってあんまり怒ることがないんです。久々に怒る感情だったり取り乱す感じを思い出すのが大変でした」と苦労も明かした。

「オルガン」主演のアユニは、役作りについて聞かれ「本来の私の人間性が練り込まれているので、まったく違う人格になることもなかった。役作りというより自分自身を見つめ直した感じですね」と告白。作品の重いテーマを匂わせながら「皆さんの心に深い傷を残せたらいいかな」とにやりとした。

「ダンスはもともと得意では全然なかった」

リンリン撮影=山田健史


リンリンが主演した「VOMiT」は、セリフがない作品だという。作品内でコンテンポラリーダンスに挑戦したリンリンは「ダンスはもともと得意では全然なかった」と打ち明け、指導を受けながらも苦戦したそう。その上で「『コンテンポラリーダンスには正解がないんだよ』と何回も言ってくれたので、すごく心が軽くなりました」と指導者の言葉に感銘を受けたことを語った。

モモコの主演作「PEACH CHAOS PEACH」は学園コメディであるという。モモコは「タイトルにもある通り、とにかくカオス。私は演技も初挑戦だったんですけど、コメディだったからこそいい意味で自分を振り切れた気がします」としつつ、「校庭の中心で叫んだり、普段は当たり前ですけどやらないので、見る人もストレス発散になるんじゃないですかね」と微笑んだ。

「どこから来て、どこへ帰るの」主演のチッチは「撮影中は“やってやるぞ”というより“私らしく”できた」とコメント。「人間の醜い部分とか美しい部分をモノクロで描いている」と説明した上で、「まっすぐに受け取ってもらえたらいいなと思います」と観客に呼びかけた。

BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL」は全国公開中。

取材、文=山田健史

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