映画「キングダム2 遥かなる大地へ」の完成報告会が6月14日に都内で行われ、清野菜名が、山崎賢人、橋本環奈、岡山天音、三浦貴大、濱津隆之、豊川悦司、大沢たかお、佐藤信介監督と共に登壇した。
原泰久氏のコミック「キングダム」を実写映画化した本作は、2019年4月に公開された映画「キングダム」に続く続編。紀元前の“中国春秋戦国時代”を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信(しん)と、中華統一を目指す若き王で、後の秦の始皇帝・えい政の物語を大きなスケールで描く。
今作から登場する新キャラクター・羌かいを演じる清野は、「羌かいは原作でもとても人気があって、この役のお話が来た時は驚きと『原作ファンの方が思っている羌かいを超えることができるのか?』というプレッシャーがありました。撮影に入る前はかなり緊張もして、不安だったんですが、現場に入ってみると前作から出演されている皆さんのチームワークがすごくて、その仲間に入れたことで、私も思い切って羌かいを演じることができました」と、オファーがあった時の気持ちと役への思いを語った。
原作者・原氏からのメッセージが司会者によって読み上げられたが、その中で「信(山﨑)と羌かいの関係が綿密に描かれ、羌かいのドラマが進むにつれて涙なしには見られませんでした」と、完成した作品の中で羌かいの場面が印象的だったとつづられていた。
それについて、清野は「羌かいが背負っているものはすごく重くて。その背景も大事にして撮影に臨もうと思っていました。先生がそのシーンを見て喜んでいただいたので、頑張って良かったです!」と安堵の表情を見せた。
また、完成した作品を見た感想について聞かれると、「格好良さでこんなに震えるんだ!って、迫力のある音も相まって、本当に格好良すぎて最初の方から泣いちゃって(笑)。『私、こんな映画に出てるんだ!』って、まだ自分でも信じられないぐらい興奮が止まらなかったです。熱い物語で、『この映画に出られて良かった』って思いました」と映像や音の迫力、クオリティーに感動したと答えた。
そして、「撮影中はずっと戦場にいて、生きるために戦ってきたので、その熱い思いを皆さんに届けられたらいいなと思っています。『キングダム』の魅力は、どの人物の背景もしっかり描かれていて、みんなに感情移入できるところ。女性の私でも格好良いなって思える作品なので、ぜひ熱い思いを受け取っていただきたいなと思います」というメッセージを送った。
※山崎賢人の崎は正しくは「立つさき」
◆取材・文=田中隆信