熊本を愛し、熊本に愛されるA.B.C-Z 冠番組「あっぱれ!A.B.C-Z」Pが語る5人の飾らない素顔

「熊本はアウェイじゃなくて、もうホームだよね」


番組オリジナルのテーマソング「Appale」は、SNSで視聴者から楽曲のエッセンスとして番組のイメージを募集し、メンバーの戸塚が作詞作曲。熊本各地ロケでMVも撮影した。そして今回6月29日にリリースされるA.B.C-Zのニューシングル「Graceful Runner」通常盤にカップリング曲として収録される。

「元々番組だけで聴ける曲でしたが、作ったころからどこかのタイミングでリリースできたらというお話はありました。僕らとしては、番組を見てもらえるきっかけのひとつになるのでぜひお願いしたいと伝えていて、今回収録されることになりました。曲からより多くの方が『えびてん』を知ってくれたら嬉しいですね」

「聴いていて楽しく、元気になるような、魔法の言葉みたいな曲で、僕もたくさん聴いています。初めにとっつーから楽曲のデモを聴かせてもらったとき、正直これを番組の曲として使わせてもらって大丈夫かな、もったいなくないかなと思うくらいでした。本当に頑張って作ってくれて嬉しかったですね。とっつーが歌詞に(熊本の県花)リンドウや(県鳥)ヒバリといった要素をうまく入れてくれているんです。(※編集注:リンドウの花言葉『悲しむあなたを愛する』ヒバリの鳥言葉『天からの授かり物』が歌詞に入っている)知らずに聴いた人はわからないようなところまでこだわってくれて。僕らがA.B.C-Zを好きなのは、こういう見えないところまで全力で取り組むところなんだよなあと改めて思いました」

「Appale」MV撮影時、メンバーのインタビューで高津Pの心に残った言葉がある。

「塚ちゃんが『熊本はアウェイじゃなくて、もうホームだよね』と言ってくれたのが印象深かったですね。彼ら自身すごく忙しいスケジュールの中で、合間をぬって熊本に来てくれている。朝来て半日撮影して、一旦東京に帰って翌日また来るなんてこともありました。でも前向きに『熊本に来るとリラックスできるから、もっと来たい』と言ってくれているんです。彼らがそれぞれ熊本を愛してくれているのが、決して言葉だけではなく本当の気持ちだとわかるからこそ、番組を通じて視聴者の方にもこの想いを伝えるのが使命だと思っています」

今後の番組の野望は「あっぱれ農園」や「熊本を飛び出したロケ」


番組は2022年4月で1周年を迎え、無事2年目に突入した。

「初回の収録が2021年の2月1日で、A.B.C-Zのデビュー9周年の日だったので、収録場所のキャバレーでお祝いしたんです。彼らはそこからあっという間に1年駆け抜けて、もう10周年。早いなと思いますね」

最後に高津Pに、これから番組でやっていきたいことを尋ねた。

「企画でいうと『あっぱれ農園』を作りたいなと思って試行錯誤しています。熊本にはたくさんおいしい農作物があるし、畜産も盛ん。将来的にはそこに園児や小学生がやってきて、一緒に収穫したり、子供たちの食育を考えるような場にしたい。番組全体でいうと、熊本を飛び出して九州、全国へロケに出たいです。コロナ禍でずっと人との接触を気にしながら絵作りをしてきましたが、いずれはもっと人との触れ合いを描けたら。A.B.C-Zの他のレギュラー番組とコラボなんかも面白いですよね。実は(河合、橋本、塚田が週替わりでMCを務めている)岩手めんこいテレビ『サタデーファンキーズ』のプロデューサーは僕と同期なんですよ」

土地にゆかりがなくても、人との触れ合いによって絆をつないでいくことはできる。「えびてん」はまさにそれを証明している番組だといえよう。今後もA.B.C-Zが熊本や、もしかしたら熊本を飛び出して全力投球する姿を、楽しみに見守りたい。