ふかわりょう&原田龍二がTOKYO MXに物申す!「2030回記念って恥ずかしい」“バラいろダンディ”MCの思い

2022/06/17 12:00 配信

バラエティー

ふかわりょう&原田龍二撮影=中川容邦


「デーブさんと定期的に会う」のは重荷!?


――曜日ごとのコメンテーターの方も個性的な方ばかりですね。

ふかわ:「5時に夢中!」のコメンテーターの方よりもさらに個々のキャラクターがはっきりしている方が多いなって思います。キャラクターとかタレント性が出来上がっているというか。「5時に夢中!」の時はラグビーボールのように、どっちに跳ねるか分からない感じだったんですけど、対比すると今はサッカーボールのような感じですかね。競技が変わって、使う筋肉も変わった感じがします。

決定的に違うのは、「5時に夢中!」の時は指揮者のような役割だったのが、「バラいろダンディ」では指揮もしながら自分も楽器になることを求められることです。以前は自分の話はあまりしなかったんですけど、「バラダン」になってからは割とそういう部分も届ける意識でやっています。ソファが4つ横並びになっているのも、そういう雰囲気を伝えやすい感じになっているのかなって。

原田:うんうん。僕のコメントはいいので、今のふかわさんのコメントを使われた方がいいです。ボールとか楽器とか、たとえが素晴らしいですし、わかりやすい!

ふかわ:いやいやいや(笑)。あくまでも僕の考えですから。でも、金曜日は宇多丸さんとたまさん(玉袋筋太郎)ですから、原田さんの音色を響かせてくれる方たちだと思うので、そのセッションが面白いなと思います。

原田:でも、大概かき消されてますね。どんなに大きい音を出そうが、轟音で塗りつぶされちゃう感じです(笑)。なので、僕は二人が奏でる音を楽しげに聴いちゃってますね。

ふかわ:原田さんは優しくて器が大きいんです。だから受け皿的に。僕とはセッションの仕方が違っていて、そこがいいんです。

原田:いやぁ、嬉しいですね。僕はそんなふうに冷静に分析できないので。

ふかわ:そもそも隔週でも、デーブさん(デーブ・スペクター)の定期便を受け入れてるってすごいなって(笑)。デーブさんって、楽屋にも来るから本番以外もお相手しないといけないじゃないですか。

原田:そう言われると、確かに重荷ですね(笑)。

――月曜日から木曜日のコメンテーターの方も個性的な方が多いですが。

ふかわ:コメンテーターの方ありきで僕の人格が決まりますので、曜日によってモードが違います。よくしゃべる日もあれば、相槌程度で終わる日もあったり、周囲に合わせる“変温動物”みたいな感じです。そんな中、杉村太蔵さんの時だけは手を抜いてますね。あの人は放っておいて大丈夫なので(笑)。

原田:あぁ、なんかそんな感じがします(笑)。

ふかわ:梅沢富美男さんはコメンテーターとして出られてても役者としての雰囲気がありますから、常に“梅沢ショー”なんです。だから余計なものは添えたくないなって思いますし、個性を生かしたいなって。安東弘樹さんはちょっと追い込んだ方が旨みが出るので、ツッコんでみたり。(遠野)なぎこさんと(橋本)マナミさんの日は女子度が高いから、発汗がすごいです(笑)。女性たちに挟まれて、すごく楽しいんですけど、女子会の「あ、ここは席を外した方がいいかな」って感じの肩身が狭く感じる時もあって、他の曜日よりも汗かいちゃいますね。

――ちなみに、MCとしてリスペクトされている方は?

ふかわ:“MCとして”と限定しなくてもタモリさんの存在はやっぱり大きいです。「笑っていいとも!」をずっと見てましたし、司会としてのスタイルも含め、生き方とか、習ってできることではないなって。毎日見ていてもいまだに分からないことが多くて、山のような存在の大きさを感じます。あの山の頂はずっとずっと遠くになるなぁって。

原田:僕はふかわさんですね。僕なんか週1だからできるわけで、これが毎日だったら絶対出来てないなって。

ふかわ:逆に、私がこの番組を週一でやるとなると、リズムがクシャクシャになって精神が破綻すると思ってます。


MXへ一言!「ドラマを制作する体力がどこにあったんだ?」


――そんな番組の放送局、MXに対しての思いを、この機会にどうぞ!

ふかわ:最近、ドラマをやり始めてるんですよね。「ドラマを制作する体力がどこにあったんだ?」って(笑)。でも、そのドラマが面白いので、今後MXを支える柱になるんじゃないかとも思っています。

原田:「ぐるり東京 江戸散歩」という番組に出させてもらったんですけど、すごくいい番組ですね。東京生まれ東京育ちの僕でも知らないことだらけでした。東京を深掘りする番組ってあまりないと思うので、いいなぁって。一緒に出演してくれた森マリアちゃんは以前に映画で共演したこともあって、素直でいい子ですし、彼女の印象もプラスされてよりいい番組だと思いました。

――宣伝ありがとうございます(笑)!それでは「2030回」記念の放送を見る方に向けて、内容は当日にならないと分からない部分も多いと思いますが、現時点での見どころをお願いします。

原田:「2030回」ってちょっと恥ずかしいですけど(笑)、番組が20時30分スタートということを多くの方に知ってもらえたらいいなと思っています。

ふかわ:「2030」って、“80歳でも20本の歯を”っていう健康の標語「8020」みたいな感じがしますよね(笑)。あ、ちょっと小耳に挟んだんですけど、「生バンドを入れるかも」って。

原田:生バンド?何のために!?

ふかわ:あの小さなスタジオに入らないと思いますし、本当に入るのかどうかも不明です。番組の総合演出の方が音楽好きでバンドをやってるので、「生バンドを入れる」という可能性はゼロではない気もします。本当に入るのかどうか、見て確かめてください(笑)。

――ちなみに、「バラいろダンディ」を見ると、ダンディになれるんでしょうか?

ふかわ:(原田の方を見ながら)え、何て言う…?はい。断言します!ダンディにはなれません!(笑)

※取材・文=田中隆信