陳内将&赤澤燈、「エーステ」夏組は「友達を超えた感覚」…熱く語り合う4年の歴史とこれから

2022/06/24 20:00 配信

2.5次元 インタビュー

陳内将(写真右)&赤澤燈(写真左)撮影=コザイリサ

劇団「MANKAIカンパニー」の春組、夏組、秋組、冬組に所属する役者たちが、演劇を通じて仲間と絆を深め、成長していく人気アプリゲーム「A3!」。その舞台版である「MANKAI STAGE『A3!』」シリーズの最新作が、“ACT2!”として順次上演中だ。それぞれの組に新劇団員が加わり、紡がれる新たな成長の物語。春組からバトンをつなぎ、夏組単独公演「ACT2! ~SUMMER 2022~」は7月16日(土)よりスタート。5人の役者に、兵頭九門(新正俊)を迎えた“新生夏組”が産声を上げる。シリーズを長く続けることによって見える変化とは?そして、舞台でシリーズものを上演する面白さと難しさとは?初演から4年にわたり「エーステ」を支える名コンビ、陳内将(皇天馬役)と赤澤燈(三好一成役)にたっぷり話を聞いた!

初舞台化から4年…天馬と一成の印象は変わった?


――2018年の第1作「SPRING & SUMMER 2018」から約4年が経ち、その間に夏組の単独公演やライブイベント、映画などもありました。第1作を演じた当時と今とで、演じるキャラクターの印象に変化はありましたか?

陳内:天馬は、天才ゆえの自負で周りにも厳しくしてしまうけど、それは芝居を大事に思っているからこそ…という役者の部分に変化はありません。でも天馬自身がトラウマを乗り越えたこともあって、その伝え方や仲間との向き合い方は、夏組のリーダーとして成長したなと思います。二歩、三歩引いてみんなのことを見られる人に成長しましたよね。

皇天馬:陳内将(C) Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C) MANKAI STAGE『A3!』製作委員会


――赤澤さんは、天馬の成長をどうご覧になっていますか?

赤澤:「旗揚げ公演あたりだったら、こんなにスムーズにいかないよな」と思うことも増えてきましたね。以前の天馬なら公演の演目を決めるときも我が出ちゃっていたと思うんですけど、それがだんだん周りのことを優先的に考えられるようになって、我慢を覚えて。そういうシーンを見ていると「テンテン、大人になったね!」と思います。よりリーダーになってきたし、友達という目線でも「いいヤツだな」って。天馬なりの柔らかさが出てきましたよね。

――では一成についてはいかがですか?

赤澤:僕は旗揚げ公演までをまず舞台をやって、映画もやらせてもらって、さらに原作アプリでも声をやらせていただくことになって、この4年で3回同じ演目をやっているんです(笑)。演じるにつれて見えなくなっていくものもあるけど、逆に新しいところも見えるし…でも、内面のちょっとセンシティブな部分とか、「一成のここがいいんだよなぁ」っていう部分は根底にずっとあって。それがあるからこそ周りに優しくできて、人と分け隔てなく関われる魅力的なキャラクターなんだなという印象は変わりません。

三好一成:赤澤燈(C) Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C) MANKAI STAGE『A3!』製作委員会


――陳内さんから見た一成というのは?

陳内:一成は原作アプリの中で「本音で語れる友達いないんだよね」と言っていて。それを踏まえて、夏組第二回公演「にぼしを巡る冒険」で幸が追い込まれたときに、ともすれば嫌われてしまいそうな言葉を自分の意見としてちゃんと言えるって、人間として大きなチャレンジですよね。それは一成が夏組を大事にしているから踏み込めた一歩だと思うので、グッとくるものがありました。役者としても、旗揚げ公演は明るさで、第二回公演は優しさで支えてくれて、第三回公演「抜錨!スカイ海賊団」では敵に回る。“飛び道具”としてではなくて、“トメ”の人として存在しているなと感じます。僕からすると赤澤さんは実年齢も一番近いし、一成の成長もそうですが、僕と赤澤さんの関係値の深まり方も公演と比例している気がしますね。

関連人物