サム・ライミの3部作で基本を押さえた後は、応用編的なイメージで他のシリーズも楽しめる。
マーク・ウェブ監督による「アメイジング・スパイダーマン」(2012年)と「アメイジング・スパイダーマン2」(2014年)は、アンドリュー・ガーフィールドがピーターを演じ、前3部作のリブート(再始動)作品ということで大筋の内容はそれらをなぞりながらも恋愛や青春映画っぽい要素が増えている印象。
ジョン・ワッツ監督、トム・ホランド主演の「スパイダーマン:ホームカミング」(2017年)と、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(2019年)は、スパイダーマンが「アベンジャーズ」の世界線に登場する作品となっている。
実際に「ホームカミング」以前に「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に登場したり、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ/エンドゲーム」にも登場しているので、スパイダーマンをきっかけにさらにいろんなヒーローを知りたい人にうってつけのシリーズと言える。アニメーション映画の「スパイダーマン:スパイダーバース」はいろんなタイプのスパイダーマンが見られる“多様性”がテーマ。
これらの作品を見始めると、スパイダーマンの世界観、そしていろんなつながりが気になってくるはず。スパイダーマン誕生60周年、そしてサム・ライミ監督の「スパイダーマン」から20周年の今、新たに配信される作品で“スパイディ”の魅力を改めて知ってもらいたい。
◆文=田中隆信
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