「スター・ウォーズ」新作で“ちびレイア”の魅力爆発!キュートさと演技力が光る<オビ=ワン・ケノービ>

2022/06/22 11:19 配信

ドラマ 映画 コラム

オビ=ワンの落ちた気持ちを幼きレイアが奮い立たせた

今作でまずオビ=ワンに課された命題が「誘拐されたレイアを救うこと」だった。タトゥイーンという町で静かな暮らしをしていたオビ=ワンは、10年前に弟子のアナキンと死闘を繰り広げ、流れる溶岩の中でとどめを刺してしまった罪悪感で苦しんでいたのだが、友人から「誘拐された娘を助けてほしい」と頼まれる。友人が養女として育てている娘は、惑星オルデランの小さなプリンセス・レイア。

レイアは自分の意志をしっかりと持ち、気が強く活発な女の子。養父から「いずれはこの星を治める」と言われて育ち、“普通の女の子ではない”という自分のおかれた運命にも気付き始めていたが、飛行型小型ドロイド“ローラ”と一緒に森へ行って木登りするなど、行動はおてんば娘そのもの。高い木の上から眺める景色に、知らない世界をワクワクと夢見る澄んだ瞳が可愛いらしい。

共存するものたちへの感謝と敬意も忘れない子で、給仕してくれたドロイドにもちゃんと「ありがとう」を言える。その姿を親戚の男の子に「ドロイドにお礼?自分より下等な相手に礼儀はいらないよ」と小ばかにされた際は「だったらあなたと話すのにも礼儀はいらない」ときっぱり答える気高さがあった。しかし、再びひとりで森へ行った最中に突如、さらわれてしまったのである。

レイアを誘拐したのが、ジェダイ狩りをする帝国軍絡みの仕業だと気付いたオビ=ワンは目の色を変えて、レイアを捜すことを決意した。すっかり意気消沈しライトセーバーを握ることもなくなっていたオビ=ワンを奮い立たせたのがレイアの存在だ。

心を通わせる2人に信頼が生まれた

レイアを捜し新たな星に着いたオビ=ワンは彼女のことを聞いて歩き回り、2人は会うことができた。しかし、会ってすぐのレイアはオビ=ワンを信じようとしない。“おじさん”扱いをして「本当はジェダイじゃないんでしょ」と言い、スルッとオビ=ワンの元から逃げてしまうような生意気さがあった。

しかし、レイアはオビ=ワンが自分の身を張って命がけで自分を救ってくれる人物であることや、守ってくれる存在であることを信じ始め、小さな手を握り返すようになる。少しずつ2人の間にはきずなが生まれていた。

第4話でついに尋問官・サードシスターに捕まってしまったレイア。孤独に助けを待つ間も決して泣いたりはせず「私はオルデランの姫です!」と気高いままだった。絶体絶命のピンチになっても口を割らない強さを持ち、鋭い視線でストームトルーパーたちをにらむ表情は大人顔負け。オビ=ワンが助け出して、ホッとした顔を浮かべたときに感動した視聴者も多いだろう。