ニューヨーク「賞レースに振り回されていた」ブレイク前の苦悩とブレイクの“決定打”

ニューヨーク※ザテレビジョン撮影

レギュラー番組が次々と決定するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いのニューヨーク(嶋佐和也屋敷裕政)。彼らの史上最大規模となる単独ライブ「Last Message」が6月25日よりスタートする。テレビで活躍する一方、今回の単独ライブをはじめ、YouTubeやオンラインサロンなどにも力を注いでいる。屋敷によると、こうした活動を展開する背景には「自給自足していける芸人になりたかったから」との思いがあるという。そんな彼らであるが、ブレイク前を振り返り、「賞レースにすごく振り回されていた」と述べ、「俺らが売れる売れんを、なんで審査員に決められなあかんねん」との反骨精神があったことを明かす。だがその一方で、「結局、賞レースへの決勝進出で完全に売れた」とも自己分析し、「結果、賞レースやったという矛盾した気持ちもある」と笑顔を見せた。

単独ライブは“すべて新ネタ”「一番純度の高いニューヨークをお見せできる場」


――まずは今回の単独ライブの見どころから教えてください。

屋敷:今回のライブでは、予定している8本のネタをすべて新ネタでやるつもりです。最近はテレビに出させていただく機会が増え、バラエティ番組から僕らのことを知ってくれた人も多いかと思いますが、単独ライブは、スタッフさんではなく、僕らが中心となって作り上げる“一番純度の高いニューヨーク”をお見せできる場です。テレビからニューヨークを知っていただいた方たちが僕らの新ネタを8本連続で見る機会はなかなかないはずですし、また、何回か見に来てくださっている方にも楽しんでいただけるように新しいこともやろうと思っています。

嶋佐:今年の単独はオンラインチケットもあり全国どこからでも観覧できます。だから、現地に来れないという方にも見て欲しいですし、あとは、サプライズゲストがもしかしたら出てくれるかもしれないので、そのあたりも乞うご期待ということで。

――多忙な中でネタ作りの時間はどのように捻出しているのでしょうか?

屋敷:いや、時間ないです(笑)。だから、ここからヒーヒー言うんやろうなという予感がしていて、ちょっとビビっています。

――どんなに忙しくても、やはり単独ライブは今後も大事にしていきたいという思いがあるのでしょうか?

嶋佐:そうですね。楽しみにしてくださっている方も有難いことにいてくれていると思うので。それに、単独ライブは年に1回と決めているんです。年に1回ぐらいは頑張ったほうが僕らとしてもハリがありますし。

屋敷:単独ライブがあるとバランスが取れる気がするんですよね。テレビやYouTubeでは、主にスタッフさんが考えてくれたことをプレイヤーとして演じていますが、自分らで考えて自分らでやる場所は単独ライブくらいしかありません。そういった機会がないと、芸人としてバランスが悪くなってしまうんじゃないかという危機感もあります。