――では、もう単独ライブとYouTubeだけで自給自足できるような状態になったんでしょうか?
屋敷:いやいや! 大分テレビの給料の割合が高いですよ。
嶋佐:YouTubeと単独ライブのギャラが一番少ないですね。単独は配信の収益があるけど年に1回で、それでは全然食えない。YouTubeも手伝ってくれる複数のスタッフさんにギャラを分けているので、びっくりするような額というわけじゃないんです。
屋敷:まあ最悪、テレビの仕事が全部なくなってもYouTubeだけでバイトはしなくていいかなぐらいな感じです。でも、家賃とかは今より絶対下げなアカン(笑)。
――あとニューヨークさんはオンラインサロンもやっていて、単独ライブやYouTube含めコアなファンづくりに注力している印象を受けます。
屋敷:たしかにオンラインサロンも、先ほど話した「自給自足」の一貫かも知れません。フワーっと僕らのことを知っている人が多い状態も理想ではあるんですけど、なるべく僕らのためにお金と時間を割いてくれる人を囲っておかないと、という意識もあります。
嶋佐:そういう人がいたほうがうれしいですしね。SNSで応援のメッセージを投稿してくれたり、手紙や誕生日のプレゼントを贈ってくださったりする人がいると、単純にパワーをもらえますし。仮に、フワッとしたファンしかいなかったらやってられなくないですか?(笑)。
――テレビでライトなファンを作りつつ、一方で単独ライブやオンラインサロンでコアなファンを大事するという二本軸でやられているということですね。
屋敷:はい。だからテレビだけにベットするというのは、めちゃくちゃハードなことだと思います。命綱なしというか。個人的な体感としては、僕らはたまたま何故かテレビに呼んでもらっているだけな気がするんです。
――そうなんですね。てっきり積み上げてきた芸への確固たる自負や自信があるのかと思っていました。
屋敷:いやいや。10年培ったテクニックをフルに活かしている感覚もないですし、ただただニコニコヘラヘラやらしてもらっているだけです(笑)。
――話は変わりますが、屋敷さんは3月1日にご結婚されたことが話題になりましたね。結婚したことで何か変化はありましたか?
屋敷:ないです(笑)。結婚したての頃は、色々な人からご祝儀をいただいたり、「おめでとう」と声をかけてもらったりと、僕の結婚でそんなにみんな喜んでくれるのかとカルチャーショックはありましたけど、3か月経った今は、結婚してないぐらいの感覚でいます、今まで通り過ぎて。
あ、でも、女性タレントと何も思わずしゃべれるようになったかもしれません。独身時代は、収録の合間に共演した女性とお話して「狙ってると思われたらどうしよう」と若干不安に感じていた部分もありましたけど、結婚してからは堂々としゃべれる大義名分を手に入れたというか。「既婚者ですから私は」という顔をして会話ができている気がしますね。だから本気を出したら飯とか行けるかもしれないです(笑)。
――それでは最後に今後の目標を聞かせてください。
嶋佐:まずは、今やらせてもらっているレギュラー、冠番組を末永く楽しくやっていきたいです。一緒に番組を作ってくださるスタッフさんには本当に感謝しかないので。
屋敷:とりあえず5年後くらいも、こうやってちゃんと機嫌よくインタビューに応えられるような状態でいたいです(笑)。
嶋佐:逆に言えばそうとしか言えないよね。
屋敷:そう。明確に「ゴールデンのMCを何本やりたい」みたいに目標設定すると、そうじゃなかった時にしんどいですからね(笑)。
取材、文=こじへい
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