6月はプライドマンス!「ファイアー・アイランド」「ボヘミアン・ラプソディ」などLGBTQ+関連作10選

2022/06/28 11:10 配信

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「ボーイズ・ドント・クライ」 (C)2022 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. ディズニープラスの「スター」にて配信中

時代を創ったLGBTQ+関連作品


「ボーイズ・ドント・クライ」(1999年)は、メジャー映画としては史上初めて“トランスジェンダーの人々の生き方”に焦点を当てた作品として米映画史に刻まれている。トランスジェンダーというカテゴリをメジャーに押し上げた作品だ。


身体的には女性だが、周囲にはそのことを隠し男性の姿で暮らす若者ブランドンの苦悩を描いたこの作品で、主人公ブランドンを演じたヒラリー・スワンクは第72回アカデミー賞主演女優賞に輝いた。

大ヒットが記憶に新しい「ボヘミアン・ラプソディ」(2018年)は、人気ロックバンドQUEENのボーカル、フレディ・マーキュリーの生きざまを描いた作品。フレディの抱えていた性の問題も真正面から取り扱い、社会にLGBTQ+について考える機会を提供した。とにかく影響が大きく、国によっては性にかかわる表現を一部カットするなどの対応が行われたことも話題となった。


そのほか、実在するLGBTQ+のテニス選手をモデルにした「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」(2017年)など、大規模商業映画でもLGBTQ+を扱った作品は多い。

気軽に見られる青春ストーリー&ラブコメ


ゲイの主人公を描いたラブコメ映画「Love, サイモン 17歳の告白」(2018年)と、そのスピンオフドラマシリーズ「Love, ヴィクター」(2020-2021年)は、肩ひじ張らずに楽しめるLGBTQ+関連作品だ。明るい家庭に育ったごく普通の高校生サイモンは、実はゲイ。彼が、自身のセクシャリティを受け入れようと葛藤していく姿を描く。


ドラマ版は、同じ高校を舞台にしながらもヴィクターという新たなキャラクターの物語。同性へのドキドキが抑えられないヴィクターが、自分の性的アイデンティティに悩むところからストーリーが展開する。

高校生たちが『ハイスクール・ミュージカル』の上演に挑むドラマ「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル」(2019年)にもLGBTQ+のキャラクターが登場するなど、セクシュアル・マイノリティを意識して製作された。メインキャラクター、ビッグ・レッド役のラリー・サパースティーンがバイセクシャルであることをSNSでカミングアウトしたことも話題を呼んだ。