BiSHメンバー6人が語る、“BiSH”というグループの色「黒でもありマーブルでもある」

アユニ・D「メンバーの新しい顔が見られたのが、すごく新鮮だった」

BiSH 撮影=下田直樹


――本作では、一言もセリフを発しなかった無口担当のリンリンさんをはじめ、それぞれのキャッチコピーやキャラクターが物語にも反映されているように感じました。無事撮影を終えて、実際に6人の個性が詰め込まれた1本の映画を見て、どう思いましたか?

アユニ:メンバー目線で言うと、何年間もほぼ毎日一緒にいる子たちの新しい顔が見られたのが、すごく新鮮でした。分かりやすく言うと、チッチ。美しい恋愛の物語で、「チッチはこういうとき、こういう顔でこういう声が出るんだ」とか。

チッチ:やーめーてー(笑)。

アユニ:そういうメンバーの意外な面が見られたので、面白かった。

モモコ:普段見られないもんね!

チッチ:あれは演技!

アイナ:(笑)私は監督の気概を感じたな。監督との化学反応の仕方が、各メンバー違っていたので、監督の魂みたいなものに私たちが芽吹いてできたものだと改めて思って。この監督6人だったからこそ、アユニが言った通り新しい顔が見られたんだろうなって思います。

リンリン:私はライブ中のコントでもらう、2〜3個のセリフでもすごく緊張してしまって…。セリフがある演技はもっての外だと思っていたから、メンバーみんなが自分にはできないことをやっていて、本当にすごいなって。特にモモコさんの作品がお気に入りです(笑)。モモコさんにしかできない動きみたいなものがあったし、新しい種類の“モモコグミカンパニー”という生き物を見ているようで、すごく楽しかった。

モモコ:(笑)現場では演技指導がほぼなくて、一応決められているけど自由にやってくれみたいな感じだったんだよね。私は普段すごく恥ずかしがり屋なのですが、これ恥ずかしがってたら何にもできないと思って…。素の自分を全部捨てて、吹っ切ってやりました。セリフとかは簡単なんですけど、正直、自分との戦いみたいなところがありましたね。