――グループ卒業前から女優の仕事をしたいと思っていたのですか?
私、一度も卒業後を考えることなくここまできてしまったんですよ。アイドルをしていたときはそのことで頭いっぱいで、自分がどうなりたいというより、みんながやりやすいようにしたいとかグループのことばかり考えていました。そんな考えのまま卒業してしまったというのが、他のメンバーとの違いかもしれないです。次を考えて辞めている人も多いと思うのですが、私は目標がない状態で辞めちゃって(笑)。グループとしてやり切って、多くの人に感謝されて、これ以上ない超気持ちいいときに終われたのでタイミングは間違っていなかったと思うのですが、いざ「何をやりたいの?」と聞かれたときに、初めて「あれ?」って思って。
でも、それも私らしいというか、逆に何でも挑戦できるなって思っています。今回もすごい方々と一緒に舞台に立つことができ、その方々から色んなことを教わることもできる。これって本当にありがたい経験です。こんなすてきな出会いがあるのは最高だなと思います。
――舞台が終わった後、新しい目標が見えてくるのかもしれないですね。
そうだと思います。ただ、今から終わることを考えたらすごく寂しくなって…。グループを卒業して1人になって寂しかったのですが、ここで新しい仲間が増えたと勝手に思っていたんですよ。それなのに別れてしまう…。悲しすぎます。でも、そんなことを感じているヒマがあれば小夏に集中しろ!って感じですよね。新しい仲間に感謝を伝える一番いい方法は小夏として一生懸命生きることだと思うので、集中して頑張ります!
――最後に、これから観劇する人へのメッセージをお願いいたします。
恋心が描かれる舞台なので、いつもとは違う私にちょっとざわざわしてしまうかもしれないですが、小夏という女性を見て楽しんでいただければ。そして現役メンバーに観られるのはまだちょっと恥ずかしいので、卒業した相楽伊織に来てもらおうかな。この間、伊織の舞台を観に行ったらめちゃくちゃ感動したので、感動返しということで(笑)。でも観ていただくと「蒲田行進曲」の面白さが伝わると思います。ぜひ濃厚な時間を楽しんでください!
取材・文=玉置晴子
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