コンプレックスを埋めるときに見える人間らしさ。竹内はこれを最近ハマった韓国ドラマの中にも見いだしたという。
「『未成年裁判』(Netflix)を見たんです。中学生の猟奇殺人といった少年犯罪や、少年法の問題点が毎話のテーマになっていますが、僕はその裏で描かれていく、主人公シム・ウンソク判事(キム・ヘス)が失ったものや後悔を埋めるために突き進むストーリーの方に興味を引かれました。彼女がトラウマを克服する設定として未成年裁判という構図が面白かった。
序盤ではウンソク判事の行動に違和感を覚えるけれど、その理由が分かると違和感はなくなる。それはキム・ヘスさんの役作りが素晴らしいからなんですよね。そこをブレずに演じ切っていたのがすごく刺激的で面白かったです。僕がその役を演じてみたいか? う~ん、僕はどちらかというと犯人役の方をやりたいですね(笑)」
梨泰院から六本木へ。韓国版パク・セロイの特徴的な髪形も日本式に。日本ならではの「六本木クラス」はどのように?
「原作の素晴らしい物語を日本でドラマ化することによって、どのような化学反応が起きるのか。そして、今の六本木で、どのような人間関係が生まれるのかが見どころです。原作とはまた違った、日本らしい作品になるんじゃないかと思います」
取材・文=坂本ゆかり