――カップリングには恋人への想いをゆったりと歌い上げながら、お互いの間に生まれた隙間にフォーカスしたラブソングならぬ「ラグソング」が収録されています。
加藤「今回、『ROUTE 16』がアップテンポだから、ちょっとゆったり目な曲がいいなと思い、ラブソングをテーマとして考えていたとき、『ラブとラグって響きが似てるし、韻といえば韻だよな』って思い浮かんで。しかも、ラグって2つの意味があるじゃないですか。タイムラグのラグ、ラグマットのラグっていう。そこから、曲の中で壮大に韻を踏みながら上手くラブソングとして落とし込みたいなと思ったんです」
――『エール』のカップリング曲「今だってI LOVE YOU」はコロナ禍で会えない関係性を歌っていたこともあり、その続きなのかなとも想像しました。
加藤「そういうふうに受け取ってもらえるのなら、それはそれで一つの正解だと思います。僕はそこまで意識してなかったけど、何かモノづくりをする人で、コロナ禍の影響を受けていない人はゼロだと思うし。そういうところがにじみ出ているのかもしれないです」
――少し新作の内容からはズレるのですが、ファンモンとしての活動が止まっていた間、ヒップホップや韻に対する捉え方も様変わりしました。そのあたりについてはどう考えていますか?
モン吉「僕ら、韻を踏んでる方がナチュラルだし、『そこを押し出してもいいんだ!? やったー!」みたいなところはありますね(笑)。それに、当時はメッセージというところが重要視されてた感じがして、今はメッセージも大事だけど気持ちいいところでは韻を踏んだ方がいいだろうな、って。もちろん、曲にもよるんですけどね」
加藤「以前よりも韻を踏んでるっていうところを含めて、ラップを聴いてもらえているような気がしてるので、やっぱりいいな、と。しっかり韻を踏んでラップができることに加え、J-POPや歌謡曲特有のメロディアスなモノも作れる、歌えるというのがファンモンの強みですし」
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