「ヒプステ」って超面白い!坂田隆一郎&滝澤諒、シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”6000字クロストーク

2022/07/07 18:00 配信

2.5次元 インタビュー 独占

幻太郎はさまざまな表情を、帝統は細かいことを考えず大胆に


――これから稽古に入られるとのことですが、坂田さんは現時点で夢野幻太郎というキャラクターにどんな印象を持っていますか?

坂田:きれいでもあり、複雑な内面を持っているキャラクターだなとも思います。嘘にもいろいろな嘘があるし、脚本に「これは嘘です」と書いてあったとしても、それが本当に嘘なのかどうか分からない。思考が混乱します(笑)。いろいろな顔を持っていますよね。歌でも一曲一曲歌い方が違うし、でもキャラクターとしての一貫性はちゃんとある。原作で演じられている斉藤壮馬さんへのリスペクトを持ちながら、僕もお芝居や歌でいろんな表情を見せていけたらいいなって思います。

坂田隆一郎撮影=友野雄


――どんな役作りをする予定ですか?

坂田:姿勢を改善しないといけないなって思っています!所作がきれいなイメージなので。

滝澤:確かに、衣裳的にも姿勢がいい方が映えますよね。

坂田:僕は元々めちゃくちゃ猫背なので、家で背筋を引っ張るヤツを着けています(笑)。あと歩き方も気を付けていますね。難しいですけど…。

滝澤:パフォーマンスに向いているデザインでないというか、多少なりとも制限のある衣裳ですけど、だからこそ見せられることもあるので。幻太郎のヒラヒラ感は、僕も帝統として横で「きれいだな」と思いながら見ています。

――滝澤さんはシブヤ・ディビジョンが初登場した「track.2」から「ヒプステ」に出演していますが、公演を重ねる中で帝統というキャラクターに対する印象に変化はありましたか?

滝澤:僕の中では変わらないですね。野球で言うと、160km/hのストレートしか投げられないピッチャーみたいな感じ(笑)。でも、そういうピッチャーって見ていて清々しくないですか?幻太郎とか、複雑性を持っているキャラクターとは本当に真逆。そのときにできることをとにかく全力でやる、という印象は今も変わらないです。

ストーリーが進むにつれていろんな関係値も見えてきて、帝統自身のほかの人物の印象も変わってくると思うんですけど、でもブレない芯はあるなと思います。「まぁ話は聞いたけど、俺はこう思うよ」と、自分の意見をしっかり持っている強さが帝統にはある。「track.2」からずっとそうですが、帝統の役作りでは“細かいことを考えずにやる”ことが大事だと思います。大胆にやりたいですね。

滝澤諒撮影=友野雄


――作り込み過ぎると帝統の魅力が損なわれてしまう。

滝澤:考え続けていると、「はい」とか「うん」だけのセリフでも違う意味があるのかな?と思ったりするんですよね。でも帝統はそういうことでもなくて、帝統の「おお」はただの「おお」(笑)。それってセリフになるんだ?という「おお」もセリフとして口にする!というくらい、受け取ったものを真っすぐに出すところがあると思います。

坂田:帝統は友達に欲しいです。「友達になったら人生楽しいだろうな」って思いますよね。お金だけは…アレですけど(笑)。

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