岡山天音、武田玲奈がダブル主演を務める映画「ポエトリーエンジェル」が、5月20日(土)から公開される。
同作品は、和歌山・田辺で毎秋開催される「田辺・弁慶映画祭」が第10回を迎えることを記念して製作された長編映画。梅農家の実家を手伝う青年・勤(岡山)とボクシングジムに通う女子高校生・杏(武田)を中心に、“詩のボクシング”を通じて成長していく人々の姿を描く青春エンターテインメントだ。
武田にインタビューを行い、演じた役への思いや撮影現場でのエピソードなどを語ってもらった。
──まずはオファーを受けたときのお気持ちからお聞かせください。
飯塚俊光監督とは以前にも「チキンズダイナマイト」(2015年)でお仕事をさせていただいたことがあって、その時からもっと本格的にご一緒できたらなって思っていたので、今回お話をいただいたときはすごくうれしかったですね。
台本を読んでみて、吃音症やボクシングなど演じるのは今まで演じてきた役とは違うなっていう印象もあったので、頑張ってみようと思いました。
──杏はどんな子ですか?
強く見せてはいるけど、実はすごく悩んでいる。そんな印象です。
──吃音症ということで序盤はせりふがなく、にらむシーンが多かったですね。
にらむ演技については、監督からいろいろお話をいただきました。とにかくきつくにらむことを心掛けていて、本番できつい表情が自然に出せるように、練習からきつめにしていました。
──「きつく」以外に監督から言われたことはありますか?
「今までにはないような顔で」とは言われましたね。普段、あまり人をにらむことがないので難しかったです(笑)。
──モデルとしてはカメラに向かって鋭いにらみを見せたりはしていますよね?
でも、それとは全然違いますね。初めてってくらい、人をいっぱいにらみました(笑)。
──吃音症の役も初めてで難しかったのでは?
撮影が始まる前、監督と一緒に何度か吃音性の方にお会いしてお話を伺ったり、吃音性の方が実際に“詩のボクシング”をしている映像を見せていただいたりしました。演技の練習でも監督に見ていただきながら、実際に何度も演じてみたりしました。
──いろいろ感じることもあったと思います。
そうですね。実際に人と会ってもコミュニケーションがうまくとれないとか、しゃべるのも苦痛になったりするのかなって。大変な思いをされているんだろうなって思いました。
──作品のテーマ“詩のボクシング”の印象も聞かせてください。
最初は「何だろう?」って思いましたね(笑)。分からなかったです。
でも、日々の思っていることを自己流に、いろいろ動きながら詩を読むというのは、なかなか難しいことだなって感じました。実際に“詩のボクシング”をやられている方はすごいですね。
──武田さんは詩を書いたりしますか?
ないですね。(学校の)授業で勉強するくらいしか、今までは経験がなかったです。
──演技の中で詩を読んで、印象が変わったりしましたか?
私の詩はちょっと特別だったかなって思いますが、皆さんの詩は撮影の時には完成度が高くなっていました。
(対戦相手の)女子高校生役の方々は詩のリハーサルもしていたので、すごく出来上がっていて、すごいなぁって思いながら、みんなの詩を聞いていました。
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